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【YouTube】お前を讃える栄光のために(G.B.ボノンチーニ作曲)

イタリア古典歌曲からもう一つYouTubeにアップしました。
ボノンチーニ作曲の「お前を讃える栄光のために」です。

イタリアのバロック時代の作曲家であり、チェリストでもあったジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニ(1670年~1747年)によって作曲されました。
オペラ《グリゼルダ》の中の一曲です。

ところで、ボノンチーニは1720年から1733年にかけてロンドンで創作活動をしていたのですが、彼の最大のライバルは同じくロンドンで創作活動をしていたヘンデルでした。
1727年、ボノンチーニが作曲したとされるマドリガル作品に盗作疑惑が持ち上がり、それが尾を引き彼は1733年イタリアへ無念の帰国となったのですが、当時彼が作曲していたオペラ《セルセ》の楽譜をロンドンに残してきたのでした。
後に、そのオペラ《セルセ》の楽譜をライバルであったヘンデルが手にしパクり、もとい😁、「改作」するに至り、現在はヘンデル作曲と言われるオペラ《セルセ》が陽の目を見ることとなったという皮肉な話があります。
オペラ《セルセ》の代表的な曲と言えば、大変有名な「オンブラ・マイ・フ」が挙げられますが、実は、この曲のスケッチはボノンチーニによるものなのでした。

そんな小話でした。

ボノンチーニ作曲オペラ《セルセ》「オンブラ・マイ・フ」の譜面①[出典:国際楽譜ライブラリープロジェクト(IMSLP)]
ボノンチーニ作曲オペラ《セルセ》「オンブラ・マイ・フ」の譜面②[出典:国際楽譜ライブラリープロジェクト(IMSLP)]

ヘンデルのそれとは、一見違うようにも見えますが、音のラインはかなり一緒ですね。
うーん🧐
ボノンチーニ、相当悔しかったんじゃないでしょうか。

では、そんなボノンチーニの代表作「お前を讃える栄光のために」、可哀想なんで聴いてやって下さいまし😆

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