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“いまを記録しておこう”と思った話

見慣れた夜の景色を撮り続けています。2021年1月7日、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県に対して2度目の緊急事態宣言が再発令されその翌日8日からの実行となりました。その日からボクらは夜8時以降の東京の街で目に映る景色を切り取り、記録に残しています。
申し遅れました、代表の西克徳です。いつかみんなで「そんな日もあったね」と、懐かしく思い出せたら。そのときボクらの街は以前のように賑やかに戻っているんだろうか?そんな保証もない日々が、いまという時間です。

事件が映り込んでいるわけではありません。緊急事態下の中で駅へ向かう人、車で会社に戻ろうとしている人、人がまばらに乗車する電車の安全を確認する車掌さん、閉店している飲み屋街を徘徊するネコ、駅を降り買い物をして家路を急ぐ人、閉店した飲み屋街を歩く人、暗い街でペットの散歩をする人、人の乗らないバスを運転する運転手、人気のない渋谷を徘徊するタクシー運転手、、。

映像を見ながら、将来この時間を「あの時は辛かったね」って思い出すのか、「あの頃はまだ良かったね」と思い出すのかは、これからのボクたちの行動にかかっています。

確かに、たまには非常識なバカもいて、そんな人達を責め立てる空気が蔓延しています。でもボクらの目に映る人々はみんなちゃんとマスクをしていて、精いっぱい自分の立ち位置、役回りで生きているように見えます。こうやって毎日のように撮っていても、思いの外、飲んだくれて道で騒ぐような人はなかなか見当たりません。

一昨日2月2日、緊急事態期間を3月7日まで延長する方針が決まりました。まだ少しいろんなことの我慢をしなければいけません。誰かが「生き方の自由を奪うことは刑罰と同じ」と言っていました。確かにその通りなんだけれど、それならばボクらはどんな罪を犯したのでしょう?きっとボクらの誰かじゃない、人類の欲望が自然の奥深い領域まで踏み込みすぎた結果なんだろうと思います。自分個人は刑罰を受ける筋合いはない、と主張するのは目線が低いのではないかな?自然の未知の領域に踏み込むのも自由だけれど、地球は一つなので、それに伴う代償からボクらは逃げることができないのだと確信しました。

映像の記録は3月7日まで続け、Twitterで同時刻に配信していきます。ハッシュタグ#after8pmTokyoを付けてあなたの目に映る街を残してくれませんか?いつかその記録を集めて、一つの映像にまとめようと思っています。


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