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ポジテイブ組織心理学を学んでみた其の四 「What is Motivation?」

こんにちは。グランドデザインの高野です。

前回の記事では、

●良い組織、チームを導く優れたリーダーとは?
をベースに書かせて頂きました。

今回は「モチベーション」についてポジティブ心理学の視点からまとめてみたいと思います。


心理学の話をしなくとも、「モチベーション」という言葉最近よく耳にする方も多いのではないでしょうか?
突然ですが、思い出してみてください。


あなたがモチベーションが最高潮になるときはいつですか?またその逆は?

その違いってなんでしょう?それを区別する要因は??


このように改めて俯瞰的に自分を見つめ、「どんなとき?」「直接の原因って?」「どれくらい(強弱)」等、自分自身を知ることはモチベーションと付き合っていくなかでとても大切なことだったりします。(メタ認知)


ぜひやってみてください!


What is motivation?? モチベーションってなに?

モチベーションとは、自身が変化を望む内面の状態のことを指します。それは自分自身の内面の変化であったり、自分の置かれている環境の変化だったり。。。つまり私たちが行動をするときの心理的な理由を言います。日本語では、「動機」のことです。

動機は、行動するきっかけとなる理由、あるいは行動を決める直接的な原因という意味合いを持っています。

本来、モチベーションという言葉は、欲求から行動へと変わるプロセスを指しますが、日本のビジネスシーンでは意欲ややる気そのものを指して使われることが一般的になっています。
たとえば、「失敗が重なってモチベーションが上がらない」「モチベーションを維持しながらスキルを高めていきたい」などの表現で使われています。

モチベーションの本質は、エネルギーを得て、持続的に目標に向かって行動することとされており、
例えばモチベーションは、生理的欲求と言われる、生物が生命を維持するために必要なものにも作用し、幸福感や成長に不可欠なものです。
生命レベルでも必要となるモチベーション、奥が深いです。。。


モチベーションを構成するものとは?

モチベーションを構成する要素は、内発的なもの・外発的なものの二つに分けられます。

■内発的動機付け(Intrinsic motivations)
内発的動機付けとは、自分自身の興味・関心が行動を起こす原因となっていることをいいます。自身の感情・意欲がベースにあり、行動によって満足感を得ることが目的となります。
内発的動機付けでは、仕事そのものに意欲を感じモチベーションを維持していくため、長期的な効果が見込めます。また、内発的な意欲が行動につながっているため、自発的により良い行動を模索するようになり、長期的な好循環を生み出すことが期待できます。


■外発的動機付け(Extrinsic motivations)
外発的動機付けとは、外的な要素を用いて動機を誘引することです。たとえば、業績に応じて報酬をアップする、昇給・昇格といったインセンティブや評価制度が代表的なものです。これとは逆に、報酬ダウンやペナルティを設けることで動機付けを行うケースも見られます。
外発的動機付けは高い効果をもたらしますが、一時的な効力であることが多く、長期的にはモチベーションを維持できない点が指摘されています。また、外発的な動機付けだけでは、社員の自発性や柔軟な発想につながりにくく、長期的な施策には適していないと考えられています。

上記二つを簡単にまとめると、

内発的動機付け=長期的効果
外発的動機付け=短期的効果

となります。


ポジティブ心理学は「Well-being=持続的幸福」について研究している学問であることから、ここでは内発的動機付けについてもう少しお話ししていきたいと思います。


Motivation Model

以下のモデルは、心理学者がどのようにして人は動機づけをされているのか?そのプロセスとその要素を研究し図にしたものです。(文字が読みづらくてすみません)
モチベーションが達成感やパフォーマンス、ウェルビーイングなどの人生の重要な結果・成果どのようにプラスに貢献しているのかを示しています。

Motivational-Modelのコピー


私たちのモチベーションは、ニーズ、感情、認知などに分類される内的動機に由来する場合、外発的なモチベーションに比べて、より即時的で強力なものとされることが多いと言われています。

しかし、人間はこの世に1人だけで存在しているわけではないので、このような内的な経験は、外的要因である結果やインセンティブ、環境や社会的文脈等、ある程度の外的な影響なしには起こりえません。

生理的・心理的な欲求が私たちを駆り立て、認知が私たちに指示を与え、感情が私たちの追求に強度とエネルギーを与え、そこに前提条件と内的動機の組み合わせが揃うと、行動を起こすのに適した環境が整い、行動が促進されます。
これらの行動が、よりポジティブなモチベーションと感情の状態を生み出すと、ポジティブなフィードバックループによって行動が強化され、ポジティブな反復の可能性が高まるとされています!

このメカニズムを知り、じゃぁ自分がモチベーション上がる時はどんなとき?と今一度考えていただくことでここは気合をいれたい!なんてときに役立つかもしれません。


Diagram of Motivation

ここではどんなことが動機付けに関わっているのか?
といった点をここではもう少し詳しくお話ししたいと思います。


上のパラグラフで動機は「ニーズ、感情、認知」という内的なものが影響しているんだとお話ししました。
その3つをもう少し細分化したのが下の図です。

スクリーンショット 2021-04-23 9.44.51

これは動機を引き起こす全てではありませんが、モチベーション上がった!下がった。の一瞬の出来事の中は実はとても複雑に絡み合い、自分の行動へ繋がっているんだなとうことがお分かりいただけたかと思います。

図の中心にある「Emotions」はこの言葉だけでnoteを書けちゃうので、次回お話ししたいと思います!


最後に

日々の生活の中で何かを行うときに密接に関与する「モチベーション」。
そもそもこれってなんなの?ってことを少しでも理論的に理解し、改めて自分を俯瞰的に観察することで、今後の生活の中で上手に活用し、自分の味方として付き合っていっていただけたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!
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