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月刊ポケカ2年生 5月号 サイドプランで勝つ(前編)

自己紹介
こんにちは。ポケカ2年生のぐらさんと申します。中学生の息子がいるポケカおじさんです。普段は企業で研究開発の仕事をしていて、リアル版オオキド博士みたいな生活をしてます。工学博士です。ポケモンカードでも試合することより要因解析のような謎解きが大好きです。ポケカライフの研究テーマのひとつに、常勝猛者の思考の解明があります。常勝猛者が何を考え、どんな視点でカードゲームをしているのか興味があります。言い換えると、我々初心者は強くなるために何を知らないといけないのか?同じような悩みのあるポケカ2年生に気づいたことを共有できたらいいなと思ってます。一緒に強くなりましょう。シリーズものです。

今月号のテーマ
5月号では、サイドプランについてレポートをまとめました。話しの前半は、サイドプランの概容について話していきます。後半は、前半で話した内容をベースに日々にポケ活で実施できるサイドプランの活用法について具体例を混ぜながら話していきます。長文なので、ゆっくり読んでください。

サイドプランで勝つ

その1 はじめに

ポケカ1年生の後半になってくると対戦にも慣れてきて、勝敗をより意識し始める時期かと思います。強そうなデッキをネットで調べたり、トレーナーズウェブサイトで強いカードを探したり、時には友達と情報交換しながらポケカが上手くなるための何かを話したりします。この過程はポケモンカードを楽しむために必要不可欠なことですが、振り返って考えてみると、勝率をあげるためのプロセスとしては不十分で、必ずしもよい結果に結びつかないことが多いと感じています。そして、我々ポケカ2年生は使ってきたデッキを一旦横に置いて、新たに気になるデッキを組んでは試していく果てしない宇宙の旅を始めます(もちろんデッキが増えること自体は楽しい。新しいデッキを使いたい)。でも気づきませんか?常勝猛者ってずっと同じようなデッキを使ってることが多いですよね。勝てるから同じデッキ使ってる?同じデッキを使い続けるから勝てる?理由がありそうです。
常勝猛者とポケカ2年生の勝率の違いは何に起因しているのかを考えると思い付く答えはひとつではないのですが、これかなというのをひとつあげるならば、サイドプランを活用して対戦をしているかどうかにあると考えます。しかも戦略的に。

その2 サイドプランとは?

サイドプランとはサイド6枚を対戦相手より早くとるための作戦のことで、戦略とは戦うための準備、計画、運用の方策のことです。戦略的にサイドプランとは、試合の前から勝つためのプランを持っておくということです。そのためには先ず第一に対戦相手のデッキに入っているポケモンが何かを知っておくことが重要です。環境デッキであれば近しいデッキ構築がインターネットで直ぐに見つけることができます。

サイドプランとは何かを説明するために、ここではスノクレ環境の看板ポケモンであるパオジアンを使ったデッキとの対戦を想定して、戦略にサイドプランを考えるとはどういうことなのか概容を話していきます。

対戦相手のデッキリストは下記の画像にあるリストです。このカードリストはスノクレ環境が始まるときにポケモンカードの公式サイトで公開してくれているパオジアンデッキの原案です。

デッキ原案をもとに、プレイヤーやデッキビルダーが活動を大きくしていって新環境が盛り上がっていくよ


まず、戦略的サイドプランを考えるための前提です。
試合の想定は、お相手が先にダメージを与えてくることを前提に考えます。ポケモンカードの対戦は、試合を始める前にまずジャンケンして、その勝者が先行か後行か決めますが、どちらを選ぶにしろジャンケンの勝者が意図しているところは、多くの場合、先に攻撃することです。先に攻撃されても勝てる具体策がなければ、ジャンケンで負けた時点で対戦相手の下振れ展開を願うお祈りゲームになってしまいます。常勝猛者はじゃんけんに負けても試合に勝てるデッキで試合に望んでいます。

その3 サイドプランの考え方

ではサイドプランを組んでいきます。試合の想定展開ですが、上記のデッキレシピの上振れ展開を考えると、パオジアンが先行2ターン目に攻撃してきて、あなたのバトル場もしくはベンチのポケモンを倒しにきくることです。お祈りもむなしく対戦相手の作戦はうまくいき、あなたのポケモンは早々に倒されてしまいました。倒されたあなたのポケモンがVポケモンであればサイドを2枚取られ、対戦相手のサイドは残り4枚になります。サイドレースのスタートです。サイドレースとは、対戦相手とのサイドプランの押し付け合いのことを差します。

サイドプランの記載の仕方を少し説明します。

サイドプランの記載例
対戦相手(先行):0-2-2-2 win
あなた(後行)    :0-2-2

対戦相手の0-2-2-2の表記の意味ですが、
先行1ターン目にサイド0枚獲得
0-
先行2ターン目にサイド2枚獲得
0-2-
次に先行3ターン目にサイド2枚獲得
0-2-2
最後に先行4ターン目にサイド2枚獲得
0-2-2-2
の意味です。
合計すると6になり、サイドを6枚とったことを意味しています。最初の0は省略することもあります。

あなたはというと、
後行1ターン目にサイド0枚獲得
後行2ターン目にサイド2枚獲得
後行3ターン目にサイド2枚獲得
後行4ターン目は、先手のお相手が6枚とり切ったため、回ってきません。対戦相手がサイド6枚とった時点でゲームはクローズします。対戦お疲れ様でした。

という風に、上記のサイドプランが対戦相手の思惑通り進むとあなたは負けてしまいます。ではサイドプランの数字を適当にいじって、勝てるプランを探してみます。この場合はどうでしょうか?

サイドプラン(捲りプラン)の例
対戦相手(先行):0-2-2-1
あなた(後行)    :0-2-2-2 win

このサイドプランでは4ターン目に対戦相手がサイドを1枚しかとれていません。その結果としてあなたに4ターン目をプレイする機会が訪れ、サイド2枚をとって逆転勝ちです。これを捲りプランと言います。デッキに意図的に捲りプランを仕込み、それを実行することで、じゃんけんに負けても試合に勝てる秘策になります。

捲りプランのパターンは有限で、対戦相手のサイドが5、あなたのサイドが6になる数字の組み合わせは16の基本形に分類できます。来月以降、サイドプランで勝つ(後編)として、基本形をベースとした応用形についてレポートを上げる予定です。

以上、その1~3まで話しました。今回、共有したいことは書けたので、ここで一旦締めます。読んでいただきありがとうございました。

5月号の後半の記事(有料記事)の内容を紹介します。ご購読の参考にしてください。

その4 日々のポケ活におけるサイドプランの活用法(有料記事)
・デッキ準備、練習、対戦の3場面におけるサイドプランを活用するための実例を共有します。また、活用ツールとして、サイドプランの基本形16パターンを記載しています。

以上が有料記事の紹介になります。

有料記事で得た収益は、CL、シティ、ジムバトル等の日々の息子とのポケカ修行の費用にあてさせていただきます。そこで得た知見考察を記事にして、ポケカ2年生の皆様に還元していきます。ぜひご購読よろしくお願いします。

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