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裏黎光-私学のすゝめ-

今回は私学最高峰の早慶を

どうも、こんにちは。
つい先日受験が終わりました、めいじらうです。
僕たちの在籍していた某Y校において、私立文系という類いの存在は希少で価値のある存在です。そんな希少な種である私立文系を保護して、増やし、合格させるために私立文系の者たちが立ち上がりました。拙い文章ではありますが、ぜひ役立てて頂けたら幸いです。

私立大と国公立大の比較

まずは私立大学のメリットを紹介するために、国公立大と比較していきます。

国公立大
・学費が安い(ほとんどがこれが理由でしょう)
・その地方では名が通っているので、その地域において就職が強い
・田舎では国公立振興がされているため、頭がいいと思われやすい。
・私立よりも総合型が合格しやすい
・5教科で共通テストが必須
・共通テストやらかせば詰み(ある意味本当の博打)

私立大
・3教科受験ができる
・英検などの外部利用を持っていると有利になりやすい
・入試方式が多様なので、自分に合った型を選べて合格の可能性を上げられる
・何校も受験ができるので、単純に格上への博打ができる。
・マークシートの大学が多いので逆転合格があり得る
・偏差値を伸ばしやすい
・有名私大に行くと全国的に名前が通っているので、就活で困ることが少ない
・学費が高い
・有名大は都市圏にあるので生活費がかかりやすい

以上のことが挙げられると思います。
このことから、安易に「国公立の方が学費が安いから」という理由だけで、私立大を敬遠するのは良くないと思います。私立大は、学費が高い分、学生へのサポートが手厚かったり、就職がOBとの関わりでかなり良いところに行くことが稀ではありません。もちろん、その人の能力もあるでしょうが、そこら辺の地方国公立ではいけないところに行きます。公務員試験対策や予備試験の対策もしてくれる大学もあり、学費が高い分のメリットは確実に存在します。学費のやりくりも以外とできないわけではなく、奨学金を借りるという手段があります。奨学金は借金の一種と言っても過言ではありませんが、借金と明確に違うところは利子がほとんど無いところにあります。なので、社会人になってからでも返済の負担はそこまで重くなるということはないです。
以上が私立大のメリット、デメリットの説明となります。

選択科目について

私立文系において、選択科目は受験を乗り越えるため欠かせない武器言えるくらい大事なものです。
基本私立文系の受験科目は、日本史、世界史、地理、政治経済、数学となっています。各選択科目の説明をしていきましょう。

日本史

私立文系といえば、日本史か世界史といった印象があります。その中でも、日本史は日本だけについて触れるので、その分深く、正確な知識、教科書でも言われないことを平気で聞いてきます。年号暗記しなきゃ解けないようなこともあります。しかし、ただ正確な知識をしっかり身につければ、みるみる偏差値が右肩上がりします。そもそも覚える量が世界史より少ない。そして、この年代しか出さない!と言った大学もあるので、対策はしやすいと思います。図表や一問一答で正確な知識を身につけて、歴史的意義を捉えて因果関係で結ぶことで流れを把握することで、早慶でも合格ラインの点数は取れます!(慶應法学部を除く)
ハッキリ言ってクソ問は捨てても構いません。その分、他の問題に時間をかけて、正確な回答を心がけましょう!

世界史

メリット
・雑学好きは絶対に楽しい
・好きで選ぶ人が多いから士気が高い
・漢字よりカナが多いので字面がしんどくない
・「アウステルリッツの三帝会戦」みたいなかっこいい言葉に出会える
・グローバル化の時代、世界史は大切な一般教養
・国語/英語を読解する上で前提知識として役立つ
・倫理・政治経済との相性が抜群
・地理よりも努力が点数に反映されやすい
・一度覚えてしまえば下振れはあまりしない
・ヨコの繋がり(国同士の関係)を知った時の快感

デメリット
・中学社会があんまり活きない
・世界地図の勉強が伴う(それも色んな時代の)
・「漢字無理だから」で選ぶと中国史で死ぬ
・ハマりすぎると他教科に支障が出ることがある
・大量の文化史が人によっては苦痛かも
・東南アジア史、アフリカ史がややキツい
・ルイ13世、ルイ14世、ルイ15世、ルイ16世
・テレビクイズは日本史選択の方が楽しい
・考査が結構ムズいので覚悟が要る
・(一橋志望)日本史、地理は大問1つごとに小問が3問ぐらいで構成されているが、世界史はまるまる400字で書かされるのでしんどい
byウルトラ表面張力

地理

正直地理はオススメしません。覚えることが少ないから一見有利に点数を上げれると思いますが、私立大においては違います。聞かれることが頭おかしいのもそうですが、受けれない大学、学部というものが増えてきているのが現状です。しかも、暗記量も私立向けになると圧倒的に増え、選択者が少ないため、私大向けの地理の参考書も他教科に比べると少ないです。思考力を問う問題も多いので、百害あって一利無しと言っても過言ではありません。

政治経済

一発逆転を狙うならこの科目という感じがします。覚える量は地歴よりもはるかに少ないのが、政治経済の圧倒的メリットです。しかし、論理的思考によって回答を導き出す問題が多いです。また、私大向けの参考書も少ないため、過去問中心の勉強になることが考えられます。あと、大体の高校は、政治経済をスタートするのが高3からのため、間に合わないことが多いので、自分でハイペースで進めないといけません。暗記するの得意だけど、筋道立てて考えるの得意という人はありだと思います。

文系数学

メリット:選択科目における得点調整で点数を下げられる心配が殆どない。私立専願を数学で乗り越えた時のカタルシス。高2終了時には文系数学の試験範囲が授業で一通り終わっているので、早い時期から過去問に取りかかれる。

デメリット:些細な計算ミスが大きな失点になることもあるので試験中にパニくると立て直しが効かない。故に点数が安定しにくい。文系の私立専願で数学を選択する人はかなり稀なので周りに仲間がいなく、学校側も国公立向けの教育カリキュラムを組んでいるので試験の対策など全て自分一人で向き合わなければいけない。
byせじ (立命館大学合格💮)

マナビズムチャンネルから引用しまとめると、ざっとこんな感じです。

指定校推薦&定期考査

ここでは指定校推薦で大学に合格した人の体験から、評定の取り方、推薦のシステム、心構えを紹介します。

      慶應義塾大学商学部  さとはる

・はじめに

 今回、栄えある裏黎光の執筆に携われることを非常に光栄に思います。
推薦入試の中でも横高では特に利用する人が少ない「指定校推薦」攻略の糸口について惜しみなく情報提供していきますので、私立専願の方には特に目を通していただきたいなと思います。

・定期考査

 推薦入試を受けるにあたり、評定平均の底上げ、維持は必要不可欠なものとなってきます。それを踏まえて考査ごとに如何に戦略を立てていくかが推薦を獲得できるかどうかの鍵となるのですが、具体的にどのような点の取り方をしていけばいいのかといったことの一例を皆さんに提示します。

 まず一番大切なことは、「極力オール5に近づける」ということです。「なんだそれ、当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、この意識は常に持っておかなければいけません。4定の時点で90点取れてる科目に5定も全力を注ぐ必要はなく、60点を下回る科目に注力して「評定平均の底上げ」を狙った方がいいのです。横高に入学した皆さんは無駄に意識が高い人が多いので、本能的にサボりにくいと感じている人が多いはずです。1,2定のうちはなるべく高い点数を取りに行って、残りの考査は、数学100点を取りに行くのではなく、余計なプライドは排除して数学80点、英語80点を取りに行けばいいのです。また、考査終盤に差し掛かって60〜70点の科目は、もう評定5を目指すのは難しいのでバッサリ捨てましょう。(各科目の最終的な点数は期末テストを合計して3で割ると出ます。)人並みにやれば平均60点以上にのせることは絶対に可能です。

 次に、「全教科60点くらい取れればGMARCHは余裕」ということを念頭においておかなければいけません。生徒手帳を参照していただきたいのですが、うちの高校の成績の付け方は絶対評価です。60点以上を取れば確実に評定4は付きます。慶大や早大、明大といった難関大学となると評定4.3〜+αで英検2級以上取得済など条件は厳しくなってきますが、学習院大などの有名大学でさえ必要な評定平均は3.8〜となっていますから、模試で思うような結果が出ない皆さんでも巻き返しは十分可能です。希望を捨てずに頑張りましょう。

・指定校推薦の仕組みについて

 ここでは我が校の推薦の仕組みについて、分かる限り伝えたいと思います。我が校の推薦は基本模試や志望校調査で記入する第一志望の大学しか受けられません。(我が学年では菓子折りを学校に献上することにより第一志望ではなかったはずの大学の推薦を獲得した先輩がいますが、反感を買うし単純にダサいので避けましょう。)また他校では第一選抜、第二選抜というように、志望校が他人とバッティングした際に校内選抜で落とされても第二選抜に望みを託すことは可能ですが、我が校では基本そういったシステムはありません。早期の志望校確定が指定校推薦成功の鍵となります。志望校を確定させていくにあたり、進路指導室を最大限活用しましょう。進路指導室の先生に「○○大学××学部の指定校推薦は例年来てますか」とダメ元で聞いてみるともしかしたらあなたの希望する大学の推薦があるかもしれません。もしその大学学部の推薦がなくても、学部を絞っていない方でしたら、他学部であっても志望校に入学できるかもしれないので進路指導室を使い倒すマインドでどんどん聞いていきましょう。(ちなみに筆者は3年生の夏に志望校の指定校があることを知りました。)

 最後に我が校にはどういった大学の指定校があるのか、また指定校推薦を狙う際の心構えをお伝えします。

 まず指定校を僕が知る限りで列挙してみます。(記憶が朧げなので参考程度にしてください。)慶應大商学部、早稲田大文,文化構想,人間科学部、明治大商,文学部など3枠、青山学院大2枠、中央大法学部など2〜3枠、東京理科大2〜3枠、学習院大文学部など数枠、同志社大2〜3枠、立命館大数枠、北里大医医、その他成成明学獨國武、日東駒専、四工大など多数あります。貴方の進路に関わることですので此処の情報を鵜呑みにするだけでなく、自ら情報収集に徹することを心掛けてください。

 次に心構えについて述べて締めとさせていただきます。説教じみた締め括りとなり申し訳ないのですが、模試の成績もちゃんと取る努力をしようということを伝えたいです。考査前ばっかり勉強して模試E,D判定のやつが慶大、早大、GMARCHの指定校を掻っ攫っていっても周りは正直いい気がしません。当然ですね。あくまで指定校は一般で合格することが十分可能な人のための先行合格枠として捉えましょう。筆者は第一志望のA判定は残念ながら最後までいただくことはできなかったのですが、コンスタントにC,B判定を維持していたおかげで受験終了後には一般勢のアドバイスに回ることができました。「あいつが取るなら仕方ないな」と思われるレベルまで研鑽を積むことを心掛けましょう。

 あと伝え遅れましたが、受験において英語を固めておけば圧倒的に有利なのは間違いありません。筆者は2年の春から夏にかけて『シス単』、『世界一わかりやすい英文法・語法の特別講座』、並行して適当な文法問題集を完成させて、夏休みに『鉄壁』という単語帳を10日で一周し、その後何十周もすることで英語に対する揺るぎない自信を身につけることができました。(鉄壁に関しては挫折する人が多いですが、覚える仕掛けが多数施されていますので、一周目はじっくり読む、二周目は他の単語帳のように一語一秒形式で読み進めていくのがおすすめです。)これに『解体英熟語』や『トップグレード 難関大突破英文読解問題精選』などをプラスすることにより、進研模試は偏差値75以上、全統模試では偏差値70前後を安定して出すことができました。教材はあくまで一例ですので、単語帳→文法(熟語帳を並行してやるのも可)→解釈 の順でやれば間違いなく成績は上がります。いつか指数関数的に上がります。(指数関数がどんなものかは筆者はあまり理解しておりません。)文理関係なく英語ができると大きなアドバンテージとなりますので英語に対して愛を囁いていればいずれ振り向いてくれます。英語は裏切りません。ぜひ英語に力を入れて取り組んでみてください。

指定校の枠については、めいじらうが記録してあるので興味がある方は、DMしていただければデータをお渡しします。

長期休みの補習

正直に言うと、指定校推薦を狙っている人以外学校に行く意味ってあまりないんですよ。(筆者は、とある事情によって1ヶ月学校に行かない時期はありましたが、ここで基礎を固めて学力を飛躍させることができました)

この高校の補習と言うものは、1、2年の間は指導要領のノルマを達成する前の残業、3年生になったら、国立大に合格させるための共通テスト対策しかしません。私立大学と共通テストの形式は一緒ですか?違いますよね。だから、行かないことが1番良いです。しかし、担任によってはそれを良しとしないので、そこはよく観察してみる必要があります。もし、許さないタイプの先生なら素直に学校に行って内職するか、ちょこちょこ休むことがオススメです。なお、筆者は冬休み補修は全く行かずに、調査書を貰いに行くと、小言を言われたり古傷を抉られたりしたので、それに耐えれるメンタリティがなければやめましょう。

内職

筆者は数々の内職を失敗し、先生に怒られてきたので当てになりませんが、大体の先生は見逃してくれます。僕は、ある数学科の先生に公認で内職許されていたことが大きかったと思います。しかし、その他の数学科の先生の前ではダメですよ。〆られるので。他の人の意見も聞いてみましょう。

数III、物理、化学、地理は高3が始まって間もない頃から9割がた内職していました。高3初期はまだ内職を始める人もいなく、一人で行動を起こしにくかったけれど、赤点さえとらなければ先生方も特に言及してくることはなかったので、程々に考査で点数をキープしつつ、授業はがっつり内職させてもらうというスタンスでいました。自分はスタディープラスという学習時間記録アプリで似たような境遇を持つ仲間を見つけたりしてそういったモチベーションを常に保っていました。
byせじ

文転

文転する人は圧倒的に少ないし、知ると心強いはずなので、ここではせじさんのお話を引用させていただきます。

前提として大学は絶対に京都がいいという希望があったので、元は理系でしたが立命館の理系キャンパスが滋賀県にあるということを知ってすぐに文転を決めました。また、功利性を重んじる理系分野の学問を大学でも続けるということに違和感を感じ、就職とか安定とかそういった観念を一度捨てて純粋に興味のある文学部の道に進もうと決心しました。

このことからも、最初の方に志望校をある程度決めておくことが必要だと分かりますね。

受験校について

次に受験校について触れていきましょう。僕は私立大学を9校、国公立大学を1校受けました。「10校も受けるのは体力が続かない」と、先生たちにたくさん言われました。はたして、本当にそうなのでしょうか?そんなことはないと思います。3連投が2回とハードだと言われた日程はそこまで苦ではありませんでした。考えてみてください。皆さんが毎日10時間勉強しているのに対し、試験なんて大体3時間で終わりますよ?どちらの方が楽かなんて自明でしょうよ。

さらに付け加えて、受験校が多いことのメリットは、はじめに試験本番の空気緊張を体験しておくことで、場慣れをして本命校の時に余計な緊張を削ぎ落として臨むことができます。

もう一つのアドバンテージは、そのほかの受験校が新傾向で来た時に、安心材料になることです。最近の私大入試では、傾向が変わり思うような点数が取れないと言うことがあります。実際僕の受けた受験校は7/10校が新傾向でした。こういった場面では、傾向が変わらなかった大学というのは本当に安心材料になるので、受験校は多いに損はないと言うのが僕の考えです。

過去問

これの扱いについては、私文受験生のみんなが悩むことだと思います。過去問というのは、その大学学部の個性が最も現れていると思います。現代文を例に挙げると、法学部では法律や硬質な文体の文章、文学部では哲学や言語論、政治学科では政治についてと、一つの科目においても大きく変わってきます。その傾向を掴むことで、形式にも慣れて合格が大きく近づいてきます。模試の判定がたとえ悪くとも、過去問の活用の仕方で結果は大きく変わります。

しかし、過去問をただ無闇に解くのでは、効果はありません。一度解いてみて、間違えたところを確認し、どういう論理でこの回答に結びつけるか熟考し、思考パターンを確立することが大切です。こうすることで、まぐれではなく、高得点を取る再現性を格段に上げることができます。赤本は解説が少ない分、解答に至るプロセスを考えることが必要なため、逆にプラスになると思います。

受験本番

過去問でいくら点が取れても、本番で点を取れなければ意味がありません。あたりまえのことですよね。しかし、思ったようにいかないのが人間というもの。実際、僕はMARCH群の過去問で最低点を切ったことがなく、絶対受かると思っていましたが、見事に中央を落としてしまいました。早稲田の最低点を超えることが多かったのに、普通に落ちました。

これには、本番でも点数を出せる再現性が足りなかったのがあったことが原因の一つとしてあると思います。僕の早稲田大学を例に挙げると、合計の最低点は超えていることが多かったのは確かですが、一つの科目の振れ幅が大きかったのです。たとえば英語は6〜8割で安定せず、国語は6〜7割、ひどい時は5割台もありました。一つ一つの科目を7割は安定して出せる。これが出来なかったことが原因です。だからこそ、みなさんは各科目で点数の安定→もう1割上げるを心がけてください!

もう一つは、傾向が変わった時の対応力の無さが原因でした。傾向が変わると、受験生は困惑して点数が下がりがちになることがほとんどです。しかし、取る奴はしっかり点を取っていきます。そこの違いはなんでしょう?私は絶対に揺るがない基礎、独自の読み進め方、解き方が確立されているかいないかにあると思います。だから、徹底的な基礎固め、解法、読解を確立することが大事です。そうすることが入試で形式が変わっても、確立した対応力で点を取れると思います。

最後に

拙い文章でしたが、ご覧いただきありがとうございました。私立文系で苦労した僕たちの知識経験を活かして、ぜひ自らの進路実現に役立てていただきたいと思います。みなさんの受験に幸あることを願ってこの文章を終わらせていただきます。ありがとうございました。

追記
何か相談事があればInstagramの@ngiktroに連絡ください。

共著
ウルトラ表面張力
せじ
さとはる

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