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子育てしながらの就職活動は大変、、と感じているシングルマザーのための就活プログラム「フラワープロジェクト」とは?

たくさんの就職支援事業があるけれど、就職までには色んなハードルが、、

こんにちは。本日はグラミン日本が新しく開発したシングルマザー就活プログラム「フラワープロジェクト」についてご紹介します!

新型コロナウイルス感染症拡大により、突然職を失った非正規雇用の方が増えています。そんな中、自治体やNPO団体による就職支援事業やキャリア開発プログラムなど、様々な種類の事業やプログラムが実施されていることは、皆さんもご存知かと思います。

例えば、厚生労働省による資格取得に向けた「自立支援教育訓練給付金」もその中の1つです。ひとり親家庭の経済的自立に向けた主体的な能力開発を支援するもので、対象となる教育訓練を受講し、修了した場合にその経費の60%が支給されるという仕組みです。もちろん、こういった給付金制度を利用して、資格を身に付けて就職にチャレンジするのも有効な手法だと思います。

しかし、資格取得の勉強を続ける、身に付けた資格を活かすことのできる就職先を探す、書類選考で落とされないような履歴書を書く、面接で上手く自己アピールできるような練習、などなど、1人でしかも子育てをしながら、一つずつクリアしていくのは、本当に大変なことではないでしょうか?

こういった色んなハードルをクリアし、就職という一歩を目指していただくために、グラミン日本では、新しいプログラム「フラワープロジェクト」」を開発・運営をスタートいたしました。

何が新しいのか、どんな仕組みなのか、これから「フラワープロジェクト」についてご案内いたします。最後までお付き合いいただけると幸いです。

グラミン日本・企業・NPO、3者がそれぞれ強みを活かしたプログラム

「フラワープロジェクト」Cash for Writing 第1期の概要
 実施期間:2021年5月1日~7月31日(3か月間)
 参加人数:5名
 実施形態:全てオンラインで実施
  
「フラワープロジェクト」はプログラムの参加者が、どうすれば自分の人生を前向きに捉え、自立に向けて変化できるか、を主軸に考えてプログラムが設計しました。

このプログラム設計と運営に携わったのは、グラミン日本ランサーズ株式会社日本シングルマザー支援協会です。それぞれが独自の強みやノウハウを持ち寄って、役割分担を明確にし、お互いに連携を図ることで、このプログラムを実現させることができました。

このプログラムは、シングルマザーの皆さんが就職までの様々なハードルを乗り越えるために3つの特長があります。

「フラワープロジェクト」特長
1.各領域でのプロのサポートを受けることができるので安心
2.講義や就業体験・就職が一体化したプログラムにより、最短でスキル習得が可能
3.サポーターの伴走により最後までやりきることができる

1.各領域でのプロのサポートを受けることができるので安心
3者の役割を図で表現すると以下のようになります。

3社役割体制図.pptx

グラミン日本:
グラミン日本は、プログラム参加者の方をプログラム期間中、直接雇用して給与をお支払い。参加者はグラミン日本の従業員として、グラミン日本内での様々な仕事(SNS発信やNote投稿記事の作成など)を行います。

(参加者の方が実際に投稿した記事はこちら)

また今回のプログラムではグラミン日本がマイクロファイナンスを実行する時に採用している「5人一組互助グループ」の仕組みも取り入れました。参加者5名はチームとしてプログラムに参加。5名はお互いに講義や業務の進捗状況を共有したり、参加者同士でSNSを使ってコミュニケーションを図ってきました。こうした取り組みにより、5名は同じ立場の仲間として一体感が強まり、プログラムの実効性を高めることができました。

ランサーズ:
仕事を発注したい企業や個人と、受注するフリーランスをつなぐクラウドソーシング事業を行うランサーズは、独自のライティング講座を実施しました。

無題

また参加者はランサーズ上で実際にクライアントからライティング業務の獲得をトライ。実際に受注を獲得して報酬を得ることで、自信を深めることができました。

日本シングルマザー支援協会:
これまで数多くのシングルマザー支援実績を活かして参加者のメンタル面をサポート。また参加者それぞれの特性や生活環境を加味した上での就職先の紹介からキャリアコンサルタントによる面接の練習など就職実現に向けたきめ細やかなサポートを行いました。

2.講義や就業体験・就職が一体化したプログラムにより最短でスキル取得が可能

プログラムの大きな特長の1つとして、「就業体験」と「就職=就業紹介」があります。特に「就業体験」いわゆるインターンシップについては、新卒採用の場面では数多く存在しますが、中途採用において体験することは難しいのではないでしょうか?

今回、参加者の方はグラミン日本広報チームの一員として、グラミン日本の活動を外部に伝える記事を執筆する仕事を体験しました。仕事の進捗は、グラミン日本のボランティアサポーターがフォローアップ。企業での広報業務経験があるサポーターがアドバイスを行うことで、実際に企業で働く時と同じような業務を体験することができました。

(実際の記事とSNSツールを使ったフォローアップの事例)

無題

このような体験は、自立支援による講座やキャリアスキルプログラムでは得難いものではないかと思います。                     

プログラム後半では、日本シングルマザー支援協会の担当者との個別面談を通じて、個々の事情に応じた希望職種や勤務条件を抽出。グラミン日本や日本シングルマザー支援協会が抱える求人データベースから、参加者の特性や環境に合わせた就職先を紹介。実際に採用につなげることができました。

3.サポーターの伴走により最後までやりきることができる

このプログラムでは、ランサーズの講師陣だけでなく、グラミン日本のボランティアサポーターや日本シングルマザー支援協会の担当者など、プログラムの各場面でサポーターによる伴走が行われました。

1人では就職までの長い道のりを歩むのが難しいかもしれませんが、様々な場面でアドバイスや励ましの声があったことで、参加者の方は途中でくじけることなくプログラムを完走することができました。それぞれの人生に寄り添って伴走するサポーターの存在がこのプログラムの大きな価値だと考えています。

実際にプログラム内でどんな講義やトレーニングを実施したのかについては、参加者の方が体験記事をグラミン日本のNoteに投稿していますので、ご覧いただければ幸いです。

プログラムに参加したことで内面に大きな変化が。

プログラム第1期生として卒業されたTさんに、プログラム参加を通じてどんな変化があったのか、コメントを寄せていただきました。

参加者のプログラム前後の変化

Tさん(IT企業に就職内定)
不安が大きかった3か月前から比べ、様々なことを前向きにとらえられるように。

(プログラム参加前)
本当に自分に文章が書けるのか、就職活動できるのか、現実味を持って考えられませんでした。 将来に不安ばかり持っていました。
(プログラム参加後)
・就職や日々のことに前向きに取り組めるようになりました。
・講師の方や他の参加者から温かい言葉をいただき、少し自信を持てるようになりました。
・話したり文章を書く時は、相手のことを考えて、まず要点を伝えるよう心がけるようになりました。

Tさん以外の参加者からも

「この3カ月で、視野も発言も行動も変わった」
「今は、現実味を持って自分の目標を言える」
「チームの5人とはライバルとしてお互いに刺激を受けつつもは、支え合うことができた」

などのコメントを寄せていただき、プログラムを通じた参加者の変化を実感することができました。

終わりに

「フラワープロジェクト」はグラミン日本として初めての取り組みであり、開始当初は手探りでのスタートでした。しかしプログラムに関わった全ての人の努力やサポートによって、参加者の方が人生に前向きになる内面の変化が起き、新しい次のステップに踏み出すことができたと感じています。

まだプログラムは始まったばかりです。プログラムの内容をブラッシュアップしながら、参加人数や開催頻度を増やすことで、より多くのシングルマザーの皆さんに参加をしていただきたいと考えています!

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