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自分と向き合った3ヶ月

フラワープロジェクトでのジョブトレーニングの一環として、自分自身の価値観の掘り下げと、ライティングスキルの向上のために、プロジェクト参加者に「フラワープロジェクトの振り返り」というテーマで記事を執筆してもらいましたのでご紹介いたします。

強みと弱みに向き合った3ヶ月

こんにちは。グラミン日本のフラワープロジェクトにてジョブトレーニング中のシングルマザーのmeme123です。

私が今回フラワープロジェクトに参加したのは、自分を変えたい思いを持ったときに、開催を知ったからでした。

離婚から少し後、「スキルを身につけ就職の準備をしなければ。でも、まだ心が追いつかず、気力がない。」と気持ちが揺らいでいました。
前向きになれる方法を探していた時、ちょうど3ヶ月のプロジェクトが開催されると聞き、心持ちを変えるきっかけになるかもしれない、と思い参加を決意しました。

そして3ヶ月後の今では、気持ちが揺らぐこともなくなり、前向きに就職活動や家事・育児に取り組めるようになりました。
自分を変えるきっかけを掴むことができ、プロジェクトに参加して心から良かったと思っています。

このプロジェクトでは、お給料を頂きながら、家事と仕事の両立の仕方・ビジネススキル・ライティング(記事作成)・クラウドソーシングでの副業ノウハウなど、多くの魅力的なスキルを3ヶ月間で集中して学ぶことができます。
オンラインプロジェクトですので、働く忙しいママにもピッタリです。

それだけでも有難いのですが、このプロジェクトの魅力を、私は違うところに感じました。
プロジェクト内では、自分の強みと弱みにしっかりと向き合う機会が多く設定されています。
自分の強みや弱みと向き合うことで、強みはさらに伸ばし、弱みは改善点のヒントをもらいながら、意識して直すことができました。
そして自信が身につくことで、心の基盤が安定し、プロジェクトでのビジネススキルも学びやすくなりました。

このプロジェクトで私自身がどのように成長できたか、よかったら読み進めてみて下さいね。

コミュニケーション力と自信を持つこと


このフラワープロジェクトはオンラインプロジェクトですが、YouTubeのような一方通行ではなく、講師と受講生との双方向のやり取りがメインです。
講師3〜7人位と受講生5人とが交互にコミュニケーションを取り合いながら進行していくため、それだけでもコミュニケーションの訓練になります。

毎回挨拶をし合い、それぞれのプロジェクトが和やかな雰囲気で始まることも特徴です。

私自身が参加前に認識していた課題は、自信のなさとコミュニケーション力の低さです。小さい頃から両親との会話が少なく、受験の時すら相談できず、唯一の大人との話す機会が得られなかった環境が原因です。
雑談でも、PTAの発表の場でも、緊張して話し出すタイミングがずれたり、他人に話しかけるのを躊躇したり、話そうと思った内容が飛んでしまいます。

そんな私が参加する中でどのように変わっていったのか、ご紹介します。


■まず大事な要点を伝える

ライティングのプロジェクトでは、作成した課題記事を参加者同士で見せ合い、講師が指定した他の受講生の記事の良い箇所・修正箇所を伝え合う機会がありました。

他の参加者の課題の完成度が高く、「凄いな、私もこんな記事が書きたい。」と良い刺激になる反面、自分の文章の拙さにガッカリすることも多くありましたが、そんな自分の文章も良い所を見つけ、修正箇所や自分でも気づいていない点を指摘してもらえたことは、次の課題に取り組むうえでもとても参考になりました。


「ライバルは昨日の自分」という講師の言葉を聞いて、参加者同士で比較するのではなく、あくまでも以前の自分と比較することが大事なのだと、学ぶこともできました。

回数を重ねていくごとに、講師からは、まず記事の作成技術が、徐々に成長していることをほめてもらいました。
そのうえで、文章から削ぎ落とす不要な箇所・伝えたい大事なポイントはどこか・適切に言い換えられる表現など、様々なアドバイスをもらいます。

私の文章は、「まず大事な要点を伝える」ことができていませんでした。
大事な要点を伝えることを意識して修正したみたところ、それまでよりも少し伝わりやすくなったように思います。
毎回少しずつ記事作成の課題が楽しくなり、最終的にはnoteに掲載されたことが、大きな自信に繋がりました。


■意志を尊重してもらい、発表に慣れていく

それぞれのプロジェクト中では、必ず講師は参加者全員に質問をします。(たとえば、「○○とはどういう事だと思いますか?」など。)
回答に詰まってしまったり、趣旨が違ったかな?という時でも、講師は私の発言を最後まで待って、質問へ回答したことに「ありがとう」とまずお礼を言ってくれます。
それから「その考え方もあるけど、今回は○○」と意見を否定することなく、質問に対する正解が提示されます。

このワークを積み重ねていくうちに、人前で自分の意見を「発表する」という行動自体に少しずつ慣れていきました。
またオンラインツールを使って発言する特性上、聞く側の参加者はマイクをミュートにすることで発言者の話にじっくり耳を傾けられるため、「人の話をよく理解しながら、最後まで聞く」訓練にもなりました。

講師は参加者の様子にも気を配り、追いつけない人がいたら「ここまで大丈夫ですか?」と進捗状況を丁寧に確認してくれます。
講師からは時には厳しく、時には優しく、常に参加者を思いやる言葉をかけてもらえます。
このような講師の対応もあって、自分の意志を尊重してもらった肯定感と自信が生まれただけでなく、まわりから様子を気にかけてもらえる安心感も得られました。


■弱みを知り、改善のヒントを得る

プロジェクト内では、個別に面談を行うメンタリングという時間も設けられています。
相談内容は仕事の話題でしたが、私にとってはカウンセリングの意味合いをも持つ時間でした。
講師は和やかな雰囲気を作り、ユーモラスな回答も交えながら、私の相談内容へ的確なアドバイスをくれました。
また、私の参加時の取り組み方や様子を踏まえ、強み・弱みとして生かせるポイントも指摘してもらえました。

例えば、発表する時に緊張してしまう悩みを相談したところ、「無理に何か良いことを言おうとしている」という気持ちが根本にあり、そのせいで緊張してしまうことに気がつきました。さらに、何か良いことを言おうとする気持ちばかりで、「相手の背景を考え、その人の視点に立ち、わかりやすく伝える」ことが不足していると認識できました。
こういった悩みを相談でき、根本にある課題を認識し改善方法を見つけられたことは、私にとって大きな進歩でした。

また悩みの相談だけでなく、プロジェクトとの向き合い方から「真面目で誠実なので、クライアントから信頼される」などを強みとして活かせるポイントを教えてもらえたことは、性格や人格も肯定してもらえたようでした。
普段のプロジェクトでの私の様子を見ていた講師だからこそ、この言葉も信頼感があり、心から嬉しく思えました。

自分の内面や弱さを人に見せることは気恥ずかしく、抵抗がある人は多いと思います。
ですが、どこかで内面を晒け出さないと解決策がわからず、課題や弱さとも向き合えないままになってしまいますよね。
今回、私は自分自身の弱さとも正面から向き合い、改善のヒントをもらうことができました。


おわりに

3ヶ月間で私は、コミュニケーション力と自信を身につけ、誰からも認めてもらえない育児や家事で疲弊していた心を、前向きにリセットすることができました。

プロジェクトで学んだ「相手にわかりやすく要点を伝える」手法を実践した結果、もちろんすぐに上達するわけではありませんが、ママ友との会話で、前よりも私の説明がわかってもらいやすくなったと、相手の反応や表情から感じています。

子供の学校の先生とのやり取りでも、質問への的確な回答ができるようになったため、子どもの学校での様子を多めに伝えてもらえるようになりました。
このプロジェクトで学んだことを活かして、人と話すことに、少しだけ自信を持てるようになってきました。

コミュニケーション力は、仕事や家庭はもちろん、子どもが学校で問題が起きてしまった際にも使えると思います。

このプロジェクトはこれからの人生の宝となるような力やヒントを学べた、貴重な機会となりました。


3ヶ月前、私がこの記事を書けるようになるなど、想像もできませんでした。
ライティングの経験もなく、ただ脈絡もなく体験レポートを書いていた私が、この記事を完成させられるまでになりました。
みなさんが私と同じような経験をして、次の一歩を踏み出す仲間になってくれたら、大変嬉しく思います。

講師から、プロジェクトの最後に有難い言葉をもらいました。
「『すみません』を『ありがとう』へ変えてみて下さい。」
自信のなさから口癖となっていましたが、「申し訳ない」を「感謝」の気持ちに変えようと強く意識した瞬間でした。
私はこの言葉を心に留め、これからの一歩を踏み出していこうと思っています。


ライター:meme123

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