人生で一番影響を受けた人
ジョブトレーニングの一環として、自分自身の価値観の掘り下げと、ライティングスキルの向上のために、プログラム参加者に「人生で一番影響を受けた人」というテーマで記事を執筆してもらいましたのでご紹介いたします。
こんにちは。グラミン日本でジョブトレーニング中のはむまるです。
私が人生で一番影響を受けた人は、家計再生コンサルタントの横山光昭さんです。
『年収200万円からの貯金生活宣言』は、ベストセラーとなり、その他数多くの書籍を執筆し、各メディアでも活躍されているファイナンシャルプランナーです。
また、「株式会社マイエフピー」の代表取締役としても、多くの赤字家計の改善に貢献されています。
「誰のおかげで飯が食えているんだ!」に言い返せない日々
元夫との離婚前の私は、小さな子供3人を育てる専業主婦でした。
投資という言葉に全く興味はなく、何だか怪しいし私には難しくて別世界の話だと思っていました。
毎月少しずつ貯金をし、ネットやテレビで見た節約術を試してみる位で、金融リテラシーは低く、国債や定期預金しか経験がありません。
今思い返すと呆れてしまうほど、お金に無頓着な生活をしていました。
私の元夫は、江戸っ子気質といえば聞こえは良いですが、文字通り宵越しの銭は持たない主義で、当時の我が家といえば、
「そのお金は大事なお金だから持って行かないで」
「後で倍にして返してやるよ!」
という、まさに時代劇さながらのやり取りを日常的に繰り返す有様でした。
言い返すと必ず「誰のおかげで・・・!」と言われ、何度も悔しい思いをしました。
何とか夫に見つからないようにと、通帳が発行されないネット銀行に細々と教育費を貯めるのが精一杯で、将来に不安を募らせていました。
私の場合、家庭不和の元凶は、お金でした。
スキルの無い自分が稼げる金額では頼りなく、経済的に夫に頼りきっている負い目も大きくて、稼げない自分が悪いんだと感じるようになっていました。
帰る実家が無い私には、この家で我慢するしかないのだと半ば諦めに近い気持ちで過ごしていました。
運命を変えた『はじめての人のための3000円投資生活 』との出会い
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが『はじめての人のための3000円投資生活』は、ベストセラーになった有名な書籍です。
テレビや雑誌等で、この本のタイトルを頻繁に目にする機会があり、さらに横山光昭さんのブログで、同じ北海道出身のB型という共通点を見つけ、興味を持ちました。
横山さん自身が浪費家だったと語るアルバイト時代のエピソードにも親近感を感じて、いつしか熱心に記事を読むようになっていました。
ですが、まだその時は私自身が行動を起こす事はしていませんでした。
次第に自分の中で、子供や自分の老後の為にお金を貯めたいという思いが、日に日に大きくなるのを感じました。
実際、書店で手に取りパラパラとめくってみると、今思うと恥ずかしい感想なのですが、「字が大きくて、難しい専門用語が無さそう。これなら家事の合間に読めるかもしれない」という単純な気持ちで購入し、そして、毎日繰り返し読んだ記憶があります。
「投資を始めると、お金に対する考え方が変わり、新しい世界が広がる」
引用 横山光昭『はじめての人のための3000円投資生活 』(アスコム、2016)
出口が見えないトンネルの中、このままで良いのかと自問自答を繰り返す毎日から脱却する為に、まずは行動しようと思い立ち、本で紹介されていた貯金と投資生活を自分の出来る範囲から始めました。
その後、この言葉の通りお金を増やす事に興味が出て、お金に関する本やネット記事を読むようになりました。
少しずつお金を貯める力と育てる力に自信がついてきた頃、私一人でも子供達を育てられるかもしれないと勇気が湧いてきました。
気持ちに余裕が生まれると、さらに行動が前向きに変わり、ついに新しい生活への一歩を踏み出す事が出来ました。
始める理由に意味なんていらない。
横山光昭さんの本は、長期投資の良さを教えてくれています。
お金の事に限らず、長期的な目で物事を考える大切さは、私が現在学びの目標としている「生活スタイルの変化や年齢に縛られない働き方をする」という事に対しても共通すると考えています。
そんな事して意味あるの?と、他人から言われる事でも、続ければ自分の信念になり、いつか意味を持つようになると信じています。
横山光昭さんの言葉が、私のお金に対する意識を変えてくれました。
今でも、『はじめての人のための3000円投資生活 』は、我が家の本棚にあります。
いつか子供達が、自分の将来を思い描く時が来た時に、夢に一歩を踏み出す小さなきっかけになる事を願っています。
ライター:はむまる
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