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僕にとって、グラフトプレナーは心が働く仕事なんだ

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結束の強い家族だった。父は造船業、母は美容師、僕に家業はない。しかし母方の叔父が小売店を営んでいた。当時、僕は神戸に住んでいて、親戚もみんな神戸に住んでいたから、週末になると叔父の一声で集まってみんなで出かけた。僕たちは結束の強い親戚一同だった。だからやはり訂正したい。叔父のやっていた小売店が、僕が見た最初の家業だった。

どれだけ僕たちの仲が良かったか、この写真を見てもらえればわかると思う。

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週末は必ず集まってみんなでご飯を食べて、夏や冬は旅行へ行った。
旅行に行く時はバスを一台借りて、運転手さんをつけて、中にはドラムセットがあった。大人たちに「みのる大っきなったなぁ」なんて絡まれたりしながら、そんな旅行にしょっちゅう行っていた。ご飯会には親戚以外にも叔父の取引先のおじさん達もよく来ていた、だから僕は知らないおじさんをたくさん知っていた。小さい頃は人見知りだった僕もお酒を飲める年齢になってからはおじさん達との会話も楽しくなっていた。

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僕はそれが一番良いと思った

誰かが「助かった」そう思ってくれるような仕事を探していた。でもサラリーマンをしているとそんな機会は微塵もなかった。そんな時グラフトプレナーのコミュニティマネージャーを始めることになったんだ。日本の中小企業で働く人を直に助けることができたら、ビジネスとしてそれをサポートできたら、それは僕にとって大切な仕事になるだろう、しかも楽しくて面白いだろう、そう思った。

僕自身が手をかけて中小企業をよくしようってわけじゃない。僕は同じなんだ、グラフトプレナーと。「継いでなんとかしようじゃない、継がなくてもなんとかしたい。」気持ちは一緒で、僕はそれが一番良いと思った。
地域を助けたいって思うひとはたくさんいる、でも一つのことに身を投じてしまったらそれだけしか助からない。でも助ける方法を僕が考えてみんなに使ってもらえれば、みんなが助かるんだ。僕はその方法を本気で考えたい。

グラフトプレナーのコミュニティマネージャーを始めて、僕の人生は楽しくなった、確実に。
だって今ままで助けたいと思っていた人に直接話しかけることができる。「何してる人なんですか?」って。
グラフトプレナーとのコミュニケーションを重ねるほどに僕自身が変わった、どうやったら助けられるのか本気で考えるようになった。僕が貢献できることはなんだろう、彼や彼女ができることはなんだろう、その中で実施できることはなんだろう、具体的な方法を考えるようになった。僕にとって、グラフトプレナーは心が働く仕事なんだ。皆さんが話してくれる今までのストーリーや思い描く未来の話にいつも心打たれてしまう、それはもしかすると僕たちが真摯に向き合っている証拠の一つかもしれない。

商売人だからこそ厳しかった叔父の背中

叔父は厳しい人だった、お客へのサービスが悪いと怒る。
みんなでレストランへ行って、あんまり対応が悪いと「だめだこんなの、もうお前のところには来ない」なんて言って帰る。そんな光景をただ眺めていた小さい頃の僕は 怖い と思ってた。でも良いお店には必ずお礼を言う人だった、そんなところがカッコ良かった。


お店や会社を、それをやっている個人としてとらえてちゃんと関わる。グラフトプレナーのコミュニティマネージャーとして、僕は大人になってから叔父さんと同じようなことをやっているみたいだ。それに、同じようにレストランに行って良い接客をしてくれた人がいれば、その人の名前を言って「すごい良かったからまた来ます」って、店長さんがいれば「〇〇さんがいるからこのお店は良いと思う」ってちゃんと言う。

それは叔父のかっこ良い背中を見てきたから。
その背中から学んだ人との関わり方を武器にして、グラフトプレナーの話を真摯に聞く、そして一生懸命に考えていきたい。皆さんの力になりたいと本気で思っている。

text: グラフトプレナーコミュニティーマネージャー・ Minoru


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