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夏は、キンキンに冷えたアレを

外に出ない間に、気づけば季節は進んでいました。

外出自粛が大々的に謳われる以前、外は寒く、春の訪れはまだまだ先の様な空気が漂っていました。
そこから2か月以上の時が流れ、春の爽やかな空気に触れる機会も少なく、いつの間にか季節は夏に。
春独特の心躍る雰囲気を味わえるのがまた1年も先だと思うと、少し寂しいものがありますね。

本格的に目の前に迫りくる夏。
それはあるものが美味しくなる季節です。
社会人になるまで好きではありませんでしたが、新たな人との繋がりが私の味覚を変えました。
そう、それはビールです。

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今では日常の中に当たり前に存在し人々の交流を助けてくれるアイテムの一つですが、その歴史について知っている方は少ないのではないでしょうか?

ビールの誕生については諸説あるようですが、その歴史は紀元前8千年~4千年頃まで遡ると言われ、文明の発展と共に古くから人々に親しまれていたのは確かなようです。
古代人の生活においてビールは神の恵みである神聖な飲み物でした。気候風土の関係で麦類の生育が難しかった地域を除き、照りつける太陽の下で働く人々の渇きを癒し、明日の活力源を蓄える役割を果たしていたのです。これはいつの時代も変わらない事なのかもしれませんね。

中世になると、ヨーロッパの修道院で上等なビールが作られるようになりました。当時の知識人であった修道士や僧侶たちは醸造知識にも優れ、香味剤である「グルート」を使ってビールを作りました。この頃のビールは栄養補給や医療にも利用されていたそうです。

その後、「グルート」の中でも「ホップ」を使用した場合にビールの品質が飛躍的に向上することが分かり、その方法が広まっていったのだとか。ビールの醸造が市民の手に渡るようになってから広く愛飲されるようになり、次第に品質は向上していきました。


ビールの本場と聞いて多くの方が思い浮かべるであろうドイツでは、1516年に「ビール純粋令」が出されており、大麦・ホップ・水以外の原料は使用してはならないと定められました。これによりビールそのものの定義が決定され、品質維持向上にも貢献したのです。よりおいしいものをという人間の飽くなき探求心が、今の私たちの豊かな食を支えてくれていると感じさせられます。
     

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製造の本場で、多くの人々がビールを嗜むドイツでは、コースターが独特な使い方をされていました。ドイツ語圏では「Bierdeckel(ビアデッケル)」と呼ばれ、「ビールの蓋」という意味を持ちます。
蓋が無いビアマグでビール等を飲む際に、特に屋外で異物が飲料に入らないようコースターを蓋代わりに使用したことに由来しています。この時のコースターはフェルト製だったのです。

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グラフランツのデザイナーの1人であるHolger Graf(ホルガ グラフ)はドイツの生まれで、フェルト製造に携わる家庭で育っていることもあり、グラフランツのコースターが生まれたのは必然でもありました。

日々の生活が楽しくなるようなたくさんの色と形のコースターをご用意しているので、きっとお気に入りの一点が見つかるはずです!

まだまだ外での食事に気を遣う今、ご自宅で夏の夜を楽しんでみてはいかがでしょう。

写真:PAKUTASO

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