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僕がセクシャリティ教育を推す理由

こんばんは、Gradation.Ink.こと、現在休学中の しょうや(Twitter:@sf_nigella)です😀

今回は、昨今需要が高まりつつあるセクシャリティに関する知識を学校で扱うことについて考えていこうと思います。

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<目次>
だれもが性的に健康である権利、そのための教育を受ける権利がある
効果的なセクシャリティ教育のポイントとは?
僕がセクシャリティ教育を推す理由

だれもが性的に健康である権利、そのための教育を受ける権利がある

「セクシュアリティ」という言葉を聞きなれない方もいるかもというわけで、復習の意味も込めて…

セクシュアリティとは、
「生涯を通じて人間であることの中心的側面をなし、セックス(生物学的性)、ジェンダー・アイデンティティ(性自認)とジェンダー・ロール(性役割)、性的指向、エロティシズム、喜び、親密さ、生殖がそこに含まれる」とされています。(「性の権利宣言」2014年改訂版)

そして、セクシュアリティ教育は、性を様々な側面からとらえることから、「包括的性教育」とも言われます。

性教育に関しては、1999年に出された「性の権利宣言」において、「性の権利は望みうる最高の性の健康(セクシュアル・ヘルス)を実現するために不可欠」であり、すべての人が「包括的性教育を受ける権利を有」し、「年齢に適切で、科学的に正しく、文化的能力に相応し、人権、ジェンダー平等、セクシュアリティや快楽に対して肯定的なアプローチをその基礎に置くものでなければならない」とあります。

つまり、性の学習を子どもたちに保障していくことが、人権の観点からも不可欠であると20年ほど前から提唱されているのです。

日本では、性行動が低年齢化する一方で、晩婚化が進み、性的な成熟から結婚に至るまでの時期が長引いています。

加えて、インターネットやSNSなどのコミュニケーションツールも進化しており、若者は、性について性的虐待や性的搾取、意図しない妊娠や性感染症といったにさらされやすい状況となっていますが、親や教師などの身近な大人が性についてタブー視したり、認めないことにより、多くの場合子ども・若者がリスクに面した時にはその状況は悪化しています。

それを避けるために、『性の権利宣言のガイダンス』では「若者が責任ある選択をするための科学的で正しい知識やスキルを、年齢に応じ、その文化にあったかたちで身に着けることで、性行動が慎重化し、リスクを減らすことができる」と述べられています。つまり、性について適切な情報を提供し、性について考えたり、議論したりする機会をつくることにより、性行動は促進されるのではなく、むしろ慎重化することが世界中の性教育を研究した結果として分かっているのです。

効果的なセクシュアリティ教育のポイントとは?

そんな『ガイダンス』においては以下の3つの視点が強調されています。

①若者が直面するかもしれない具体的な状況とその具体的な予防方法を明確に扱うこと
②科学的で正確な情報が論理的な順序で与えられること
③積極的に生徒を巻き込み、子どもたち自身が考え、様々な見方、考え方、表現の仕方があることを発見できること

そして、対象を4つの年齢グループ(5~8歳、9~12歳、12~15歳、15~18歳以上)に分け、学習内容と学習目標をそれぞれに設定しています。

その内容項目としては、性行動だけではなく、人間関係(家族、友情、結婚など)や、価値観、文化、人権など、非常に多岐に渡り、その中身においても多様性が前提とされています(たとえば、家族の項目では、「家族にはさまざまな種類の家族が存在する」から始まります。)年齢に応じてどのようなポイントを伝えるべきかについて詳しく記載されています。

2016年と少し古い資料ですが、こちらをどうぞ

https://www.ippf.org/sites/default/files/2016-09/Fulfil!%20Guidance%20document%20for%20the%20implementation%20of%20young%20people's%20sexual%20rights%20(IPPF-WAS).pdf

僕がセクシャリティ教育を推す理由

あなたはどれだけ性教育を受けた記憶がありますか?

かくいう僕はほとんど記憶がないですね…
先生もどこかそっけなく、自分たちにあまり関係がないように感じるようにかなり間接的な表現が多かったような気がします。
多様な性については僕の覚えている限り、一切学ぶようなこともなかったです。

もちろん、2015年から日本でもLGBTという表記などが行われるようになりましたが…

きれいで安全だと思っていた世界は、自分の知らないことだらけで、たくさんのセクシャリティが存在するし、想像以上に避妊のできない人がいて、人を気にかけられない人が多くいることを知りました。今でもわからないことだらけで、右も左も本当にあっているのかわからないくらいです笑

そんな知っていることの方が少ない中で、確信に近い状態の事柄があります。

それは、人のことを考えられるようになるには、多種多様な価値観に触れる経験が必要だということです。

そして、僕がそれを学んだのは、学校です。

まぁただ、圧倒的に日本では多種多様な価値観に出会う機会が少ないような気がします。セクシャリティ教育はそんな多種多様な価値観を考えられるいい経験になると思うんです。

人のことを何より自分のことを考える機会なんですよ。セクシャリティについて学ぶのって。
道徳の授業もめちゃくちゃ大事だと思うんですけど、「ほかの人がどう思うか考えましょう」ってそれができない人もいるんですよ。

だから僕はセクシャリティ教育を推したい。

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