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ファクトベースの講演に、博士学生の目はギラギラ

こんにちは。北海道大学職員の内藤です。

私の所属する部署、大学院教育推進機構と大学院教育改革推進室の担当事業に「北海道大学DX博士人材フェローシップ」という博士後期課程学生向けの経済支援事業があります。

4月26日に、本フェローシップに採択された新1年生向けにガイダンスを対面実施しました。いたって普通のことですが、フェローシップ事業が開始したのが2021年度だったため、実は採択学生が集まるのは初めてでした!
ようやくこういうイベントを実施できるようになってきたのだなと感慨深いものがありました・・・

伝えたいことはたくさんある

ガイダンスは、山本文彦機構長からの挨拶で始まり、事業統括の石森浩一郎教授によるフェローシップ事業の概要説明があった後、教務委員会委員長の藤田修教授と、キャリア委員会委員長の吉原拓也教授からフェローシップにおけるプログラムの仕組みや支援の説明がありました。

(左)山本機構長の挨拶、(右)石森教授の概要説明
(左)藤田教授の説明パート、(右)吉原教授の説明パート

イベント後半は特別講演

ガイダンスを終えた後は、農林水産省北海道農政事務所の福島所長からの講演でした。

福島所長からは、Webで公開されている「令和4年度北海道農業をめぐる事情」を参考に、北海道農業の現状と農政事務所の取り組みについてご紹介いただきました。

福島所長の講演

よろしければ、ぜひみなさんもこちらの資料を一度ご覧ください。

特に北海道農業の現状については、推移や割合なども含めてデータから多角的に可視化されている資料に基づいて客観的にご説明いただいたため、普段農業について研究していない多くの学生にとっても、理解したり考えたりする機会となっていたようです。
意見交換の時間には、農学院以外の学生からもたくさんの質問や意見が出ました。

実際に出た質問などをいくつかご紹介すると・・・

  • 海外輸出事例にヨーロッパ諸国が無いのは、地域独自の基準などがあって輸出することが難しいからですか?

  • 気候変動に伴う土壌流亡(土壌流出)リスクに対する検討などは行われていますか?

  • 自分が研究してきた北海道農業のことを多様な研究分野の学生に話してもらえてうれしかったです。

  • 北大生に期待することはどんなことですか?

  • 土を使わずに栽培するトマトのような新しい形の農業が出てきていますが、農林水産省としては今後どのように考えていますか?

など、まだまだ質問や意見が出ていました!

意見交換では時間が足りないほどの質問や意見が出ました

博士学生の興味ポイントが少し見えた?

ファクトベースで話を聞くというのは、ともすれば難しかったり、入ってくる情報をどう咀嚼すればよいのかをわからなくなったりすることがあるかと思います。しかも、北海道農業がテーマとなると、多くの学生にとっては自身の研究テーマとは遠い話題になってしまいます。
ところが、さすが研究者というべきでしょうか、博士学生のみなさんは、むしろデータから見る情報によって、他分野の話題でも様々な思考や自分の研究を介した発想に繋げる姿勢が強く見え、ポテンシャルの高さをひしひしと感じました・・・(質疑応答時間の会場の熱量はすごかったです)

普段は研究が忙しいため、なかなか自分と関りのないテーマで深い話を聞く機会を作りにくいと思いますが、今後も博士学生のみなさんにとって、興味が湧きつつ視野が広がるような機会づくりをしていこうと思います!

最後には全員で集合写真が撮れました

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