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【院試解答】東大院 情報理工 数学 2024年度 第3問【平面を動く粒子】

割引あり

東京大学大学院 情報理工学系研究科の入試過去問の解答例です.2024年度の数学(一般教育科目)第3問について解答・解説します.問題は研究科のWebサイトから見ることができます.

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本記事に掲載されている解答および解説は、私が独自に作成したものであり、大学公式の模範解答ではありません。内容の正確性には細心の注意を払っておりますが、誤りや不備がある可能性もございます。本記事の使用により生じたいかなる損害についても、私は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
©︎ 2024 院試対策室, GOSHOURAKU Hirokouji

#大学数学 #院試過去問 #院試解答 #東大院試 #確率 #条件付き確率 #相関係数

(1)

解答

確率$${p}$$での動き1回と確率$${q}$$での動き2回が任意の順序で起きた後,確率$${1-p-q}$$での動きが1回起きればよい.よって

$$
\Pr((X,Y)=(1,2))=\binom{3}{1}pq^2(1-p-q)
$$

$$
\therefore\Pr((X,Y)=(1,2))=3pq^2(1-p-q)
$$

である.∎

解説

横の動きと縦の動きの並び替えを考慮する必要があるので,組合せの数(=3)が確率に現れます.

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4,552字

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