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"あったらいいな"はいらない【ユーザーインタビュー体験記】

あけましておめでとうございます、ぐらこ(@gracowebd)です。

みなさんいかがお過ごしですか?

私は4ヶ月くらい前からBONOというコミュニティに入り、UIUXデザインを学んでいます。

未経験からUIデザイナーになるロードマップの中に『ゼロからサービスをデザインする』というものがあり、絶賛取り組んでおるのですが🔥

「まずは顧客理解だ!」
と先日ユーザーインタビューを初めてやってみたところ…

まぁ〜ダメで(笑)。

BONO運営者のカイクンさん(@takumii_kai)にフィードバックいただき「完全に雰囲気でやってた…」と焦り書籍を2冊読んだので、新年早々ですが学んだことを文字に起こしたいと思います🖋

作ろうとしたサービス

私が作ろうとしたサービスは、動画コンテンツ&コミュニティで、楽しく継続的に韓国語を学べるアプリ。(この時点でごちゃごちゃしてるw)

K-POPの影響で最近韓国語を勉強し始めた友達が周りに増えたものの、継続できないという課題が見えたので、自分なりに解決できるであろうサービスを考えたのでした。

アンケート調査、インタビュー、ペルソナ設定、価値定義、ユーザージャーニーマップと、形だけはちゃんとフローを踏み(笑)、UIにも少し取り掛かったところで全く手が動かず・・・

どこか・・・というか全っ部間違ってる気がしてきて、ここでカイさんにFBをお願いしました。

解像度が低い。

解像度が低い。取り組みながら既に自分でも感じていました。ユーザーの課題が漠然としてて、ゆえに解決策も盛りだくさんで、でも自分ではどれも必要な気がしてしまっていて。

欲張ってラーメンのトッピングメニュー全部乗せ状態。

解像度が低くなってしまった原因は主にこの3つだと考えてます。

📍原因1 - バイアスてんこ盛り

「よーし、ゼロからサービスデザインやろう!」
「う〜ん、なに作ろうかな?」
「あれもこれも課題っぽいぞ…」
「じゃあこんなサービス作ろう!」
「さて、ユーザーインタビューだ!!」

こんな調子で、先に脳内でサービスの形をかなり固めてしまってからユーザーインタビューを実施したので、フラットに話を聞くのが難しい状態でした。インタビューしたものの、着地が全部自分のアイディアになってしまっていたんです。

ユーザーインタビューの目的はユーザーが持っている真の課題を発見するためのはずが、既に脳内にあるサービスが正しいと証明しにいく時間になってしまっていたなと。本当にぶっちゃけて言うと、もう方向性は決まってるから変えたくない!というバイアスが働いてたんだと思います。

もちろん仮説やアイディアが全くない状態でユーザーインタビューに臨むのは不可能だし、それも違うとは思うのですが、次からは「私は今バイアスてんこ盛り状態なんだ」ということを自覚して、ファクトベースでインタビューを進められたらいいなと思いました。

📍原因2 - あったらいいなを全部形にしようとしていた

アンケートでユーザーの特徴をざっくり把握した後、ユーザーインタビューをして課題と解決策となる機能を定義しました。

カイさんからはやっぱり、全部解像度が低くそれぞれに関連性もないとのこと。

いまは1,000万人をカバーするように作ってしまってる。

みんなではなくたった一人が喉から手が出るほど欲しいものを、ヒアリングしてインサイトを発見し、作ろう。

「あったらいいな」は一人には刺さらない。

なるほど。ほんとそうだよなぁ。

ビジネス関連の本を読むのが好きなので「たった一人に届くように作れ」はよく言われていることと認識してはいたんですが、いざ自分でやってみると全くできない…

知ってるとできるは全く違うことを身をもって実感しました。

そしてカイさんの例え話が超わかりやすかった。

💌恋愛に例えると…
高身長は「いいな」と思うけど付き合いたいにはならない。=深い課題ではない。

※「恋愛に例えると気にする人いるかな〜」と気遣いながら話してくれました!

🪞インテリアに例えると…
「このインテリアいいな」と思って買っても、しばらく経つといらなくなったりする。気づいたらゴミ箱行きとか。それと一緒。

確かに、好きなタイプとは真逆の人と付き合った経験あるな(笑)

先月IKEAで買った間接照明、そういえば全然使ってないぞ。

あったらいいなは要らないんだと、しみじみ感じました。

📍原因3 - 深掘りする質問術を知らなかった

本当に必要なものを探ろう。一番困ってることはなんだろう?
ユーザーのやりたい行動を阻害してるものの中で、一番根幹となるものは?

カイさんからこんなフィードバックをもらいつつ、具体的な質問の切り口もいくつか教えてもらいました。(ここでは書ききれないので割愛します)

くぅーなるほどー!と思ったと同時に、「じゃあ具体的にどんな流れで、どんな質問をしたらいいの?」という疑問が湧いて溢れ出てきて、クリスマスに本を2冊読みました(笑)

ユーザーインタビューのやり方について、網羅的にめっちゃわかりやすく書かれてます。

マインド面、インタビューのタイプ、インタビューをお願いすべき人、質問と流れの設計、具体的なTips、テンプレートやチェックリストまであって、本当に良書。

特に刺さったのはこのフレーズ。バイアスから抜け出せない私には痛いほど刺さりました。

自分が"正しい"と強く信じている、ということは、"正しい"ことの理由にはなりません。正しいことであれば、様々な証拠を挙げながら論理的に(すなわち、誰にでも共有可能な方法で)説明できるはずです。


やる前に読んでおけばよかったな〜と思いつつも、やってから読むことで吸収率が断然違うなとも思ったので、ユーザーインタビューが初めての人にも既にやったことある人にも、おすすめです。

もう一冊はこちら。BONOメンバーのryotaさんが、timesで感想をシェアされてた本。

"Whyは5回深掘れ" という文化の中で育ってきたので、Whyを聞かないってどーすんの!?と思っていました。

どんな内容かを簡単に言うと

「なぜ?」と聞くと事実ではなく相手の意見や言い訳が返ってくる。思い込みや感情が混ざりやすい質問の仕方。

だから、なぜと聞きたくなったら一度ぐっと飲み込み「いつ」「どこで」から聞くといい。そうすると事実ベースでヒアリングできる。

感情と事実を分けて考えるために、事実を質問することを積み重ね、そうすると本当の課題が見えてくるよ、というお話でした。

確かに、実生活でも「なんでそんなことしたの!?」と漠然と聞かれても本当の原因を自分がわかってることなんて稀だし

会話である以上瞬発的に言葉にしないといけないので、着地点もわからないまま都合のいい言葉が口から出てしまってることが多いなぁと。

著者の体験談ベースで書かれているので、とても読みやすく面白かったです!

まとめ

今日紹介した書籍には「これは訓練が必要です」と何度も書かれていたし、カイさんも「とても難しい。こんなことすぐできたら、みんな起業してる。」とおっしゃってました。

今回一度躓いて「やば…全然できない!」と実感し、たくさん学べてよかったなぁと思ってます。

カイさんや書籍から吸収したマインドとノウハウを持って、少しずつ訓練していこうと思います🔥

UIUXは学ぶことが無限にあって、本当に楽しい。毎日ワクワクしてます。早く現場に入って、いろんな人から吸収して、経験して、バリバリ成長したいな!

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!

それではまた👋

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