(1/4) 「 #KuToo (クートゥー): 靴から考える本気のフェミニズム」への批判点の整理

批判点1.本書における「リプライ」の定義への批判

P.7 ページ下部注記

クソみたいなリプライ(ツイッターの返信機能を使って、見当はずれな内容や中傷的な言葉を投稿すること)

P.58 編集部による2章前書き

彼女へのリプライや引用リツイート機能による誹謗中傷、#KuTooのハッシュタグをわざわざつけたバッシングツイート――いわゆる“クソリプ”

批判①:
P.58の定義は「クソリプ」の定義として一般的とはいえず、P.7の定義に当てはまる(石川氏に@を飛ばしている)ツイートはごく僅か(検証によると51ツイート中12件)である。
それらすべてに「リプライ」と名付けるのは不当ではないか。
4.デザインへの批判も参照)

批判②:
一冊の中で矛盾しているうえ、どちらの定義にも当てはまらないものが掲載されている。
(下記1.(2)(3)参照)

1.(1) 石川氏に@を飛ばしていないが、#KuToo タグ付きのツイート
(P.58の定義には当てはまるが、P.7の定義と異なる)

例:P.60 上段に掲載

批判:
こういったツイートを見つけるためにはタグで検索を行うしかないにもかかわらず、まるで石川氏に話しかけたかのように「リプライ」と名付けるのは不当ではないか。
また、本書P.7の定義に当てはまらない。

1.(2) 石川氏に@を飛ばしていないが、「石川優実」とフルネームが含まれるツイート
(本書内の定義と異なる)

例:P.144 上段に掲載

批判:
こういったツイートを見つけるためには「石川優実」で検索を行うしかないにもかかわらず、まるで石川氏に話しかけたかのように「リプライ」と名付けるのは不当ではないか。
また、本書P.58の定義にすら当てはまらない。

1.(3) 1.(1)(2)に当てはまらないツイート
(本書内の定義と異なる)

 これについては、「#KuToo」「石川優実」のいずれの語で検索しても見つからず、特に批判の対象となると考えられるため、6件すべてを例示する。

例①:P.62に掲載

例②:P.76に掲載(批判2.(1)も参照)

例③:P.86に掲載

例④:P.106に掲載

ハイヒールが嫌だの化粧が嫌だの挙げ句の果てに女性差別だの言う人間は、役所の窓口で金髪髭ボーボーの職員が出てこようと、謝罪に来た下請け企業の社員がジャージ履いてようと、病院の受付が乳見えそうなタンクトップ着て爪伸ばしてても文句言うなよ?そこで程度問題だとか言い出したら失笑しかない。
— あかりん (@moonindawn) June 6, 2019

例⑤:P.108に掲載

例⑥:P.140 上段に掲載

批判:
上述の通り、「#KuToo」「石川優実」のいずれの語で検索を行っても見つからない(いわゆる一般的な「エゴサーチ」を行っても見つからない)にもかかわらず、まるで石川氏に話しかけたかのように「リプライ」と名付けるのは不当ではないか。
また、本書P.58の定義にすら当てはまらない。

 なお、下記のツイートについては、これに当てはまるか不明である。

P.70に掲載
(リンク先のタイトルに #KuToo タグが含まれる)

P.72に掲載
(#が全角のため、タグの体裁となっていないが、kutooの語は含まれる。ただしこのツイートについては、石川氏以外との会話の一部であるため、批判2.(4)文脈が変わっているにて改めて取り上げる)

 

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