タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「音楽室でマネしたくなる曲」特集2022,1,31つまみ聞き

謎のテーマで選曲し、DJ二人の音楽トークが実は深いbayfm9の音粋(#キュウオン)月曜日。2022,1,31「音楽室でマネしたくなる曲特集」タイムフリーが終わる前に、是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)

スー)前回はフリトロで盛り上がりまして、ガラスは割れるはあ~あ~歌うはシベリウスは出て来るは、謎の番組でしたけど。今日からは本線に戻って、月曜は本線が何かわかりませんけど(笑)今日96回は「音楽室でマネしたくなる曲」特集!
ミ)イエイ! パチパチパチ(拍手)
スー)多分ラジオ業界で初めてじゃないですか、こんなくくり。
ミ)そうですね。私放送作家20年以上やってますがね、こういう企画はね、通んないんですよ。わかりづらいって。
スー)これミラッキさんの発案なんですけど、きっかけとかあるんですか?
ミ)あるんですよ、その曲をかけようと思ってまして。
スー)あー!じゃ、聞かないでおきましょう。まあ、スージーナントカいう音楽評論家もどきが、ギターのフレーズがどうしたドラムのリズム感がいいとか理屈ぼいこと言いやがって。いっつもギター、ベース、ドラム、たまにキーボードとか偏ってないかと。
ミ)なるほど、取り上げる楽器がね。
スー)あとね、ロックってのはもっとハードルが低いんだ、音楽室にある楽器で十分できるんだっていうのをね、教えたいと思います。
ミ)いいですね。
スー)基本、小学校の音楽室にある楽器でと思っています。まずはこの楽器ですよ。
(リコーダーを吹く)♪
ちょっと、洋楽で恐縮なんですけど、音楽室ロックの最高峰ってあるんですよ。これが、Beatles「Full on the hill」でございまして、なんと間奏はソプラノリコーダー。そして
ポールマッカートニーがソプラノリコーダーを吹いていて、その横でジョンとジョージがバスハーモニカを吹いているんですよ。リコーダーとハーモニカという小学校で学ぶ楽器でなんと間奏ができているという。
ミ)ロックができちゃうんだ。
スー)私の世代でビートルズファンが音楽室に行ったら、みんな「Full on the hill」(笑)さっき僕が吹いたのがこのメロディ。リコーダーをポールマッカートニーが吹いていて、上手いんですけど、楽器としては音程が取りにくいので、割とぶれるんです。だから難しいんですよ。だから音楽教育の中でリコーダーを使うのはどうかという意見が個人的にはある。
ハーモニカは逆に音程が安定しているんですけれど。とにかく、この間奏のところを聞いていただければ、ジョンとポールジョージが、リコーダーとハーモニカで、一つの音楽を作っているということですね。では聞いて下さい。
♪ビートルズ「Full on the hill」
スー)上手いな笛!ポールマッカートニー。ビートルズって楽器マニアなんですよ。いろんな楽器を難無くこなしています。
【タンバリン】
スー)タンバリンってバカにされるんですけれど、さっきのビートルズもほぼ全曲と言ってもいいほど、たくさんの曲でタンバリン使ってます。タンバリンってビートの感じを決定づける楽器で、チャンカチャンカって揺らすじゃないですか、だからスイングするんですよね。
ミ)なるほど
スー)だからドラムの8ビートに対してジャズのスイングみたいな感じを与えて、リズムが生きて来る、非常に重要な楽器です。 
☆もし日本タンバリン協会があったらその公式ソング。歌詞でタンバリン♪と歌っている
♪水前寺清子「真実一路のマーチ」
【トライアングル】
スー)日本初のトライアングルロックと言えば、スパイダースです。
ミ)また来ました!
スー)この‘66『スパイダース№1』というアルバムは日本初のロックアルバムですから、当然日本初のトライアングルロックです!
♪ザ・スパイダース「ラッキー・レイン」
スー)私は日本初の日本語ロックがスパイダース、ってみんなが言うまでかけ続けます(笑)
あのね70年代以降ですよ、ロックと言えばドラムベースギターてなるのは。60年代はビートルズとかいろんな楽器やってましたよ。もっとグルメでしたよ。
ミ)そうか、ビートルズ自身がそうだったんですね。
スー)そうそうそう。ぜひね「A hard day‘s night」とか聞いてみて下さい。何個楽器入ってるか!
【カスタネット】
スー)カスタネット、これは割とメジャーです。特にこの番組的にはナイアガラサウンドで、タッタララッタラタッタラ。
ミ)そうですね。学校で習うカスタネットはタンタンタンタンというリズムですけれど、違う使い方ですよね。
スー)そうなんですよ。片手に持って、タンゴやフラメンコみたいにタララララッ16分音符を鳴らすの難しいですよ。
ミ)それがホントのカスタネットで、学校で習う赤と青のは違うものだ、という話題がありますよね。
スー)あ、かもしれない…タンバリンも、タンバリン=簡単だというプロパガンダがあるんですけれど、めっちゃ難しいですよ。一説によると、オーケストラでパーカッショニストって、出演料高いんですよ。なぜかって言うと、失敗したらおじゃんだから。
ミ)一番目立っちゃうんだ、失敗が…
スー)ラベルの「ボレロ」とかね♪タンタカタタンタカタン~1回「ヘークション」とかなったらおじゃんですからね(笑)
ミ)カトちゃん(笑)
スー)ホルストの「木星」もタンバリンの淵を指で方カタカタと鳴らすトリルって言うのかな?♪タン!トルルルルルルル!チャンチャン!というのがあるんですよ。だから凄く技術があります。カスタネットも多分そうだと思います。ナイアガラ直系の山下達郎「ヘロン」という曲。久々?達郎、久々?
ミ)久々な気がしますね。
スー)一応バランス考えてるけど(笑)何が1位になってるか、きっくんさん(※超常連リスナー)のサイトで調べなきゃいけない(笑)この曲カスタネットが山ほど入ってるんです。しじゅう最初から最後まで入ってるんですよ。何かというと大瀧詠一直系で。ナイアガラサウンドでカスタネットの音をどうやってレコーディングしているか見に行ったら、両手にカスタネット持って鳴らして録音してた。だからめっちゃ数が多いと。その方法をマネて両手でやってるのかなと思います。とにかくカスタネット.フィーチャリング.山下達郎という感じです。(笑)  ミ)ハハハハハ  スー)では聞いて下さい。
♪山下達郎「ヘロン」
スー)よう鳴ってました、カスタネット。いやあ鳴りました。タンバリン、カスタネット、トライアングル。
ミ)まさに音楽室!
スー)ですね。あのね私今日楽しい、こういう話してて。こういう教養っぽいのが似合うのかもしれませんね。(笑)
《  C  M  》
【ミラッキターン】
スー)早速きっくんさんが「山下達郎21曲目」だと(笑)
ミ)この企画を思いついたきっかけは「宇宙戦艦ヤマト」を大きなスピーカーで聞いていたら、こんなにタンバリン使っていたんだ!と。まさにタンバリンソングだと。
アニメソング2曲続けてどうぞ
♪ささきいさお「宇宙戦艦ヤマト」タンバリン
♪馬渡松子「微笑みの爆弾」タンバリン、クラベス
スー)あのヤマトはドラムは8ビートかも、なんですけど、タンバリンによって16ビート感が出てヤマトがちゃっちゃかちゃっちゃか進む感じになるんですね。難しいです。
ミ)続いて、やっぱりアコースティック感のあるバンドで思い浮かぶのは『たま』にな
るのかなと。
スー)そりゃそうでしょう。さっきの楽器マニアですよ。いろんな楽器やりたいし、できる人達ですよ。ビートルズですよ。
ミ)日本のビートルズ。
♪たま「れいこおばさんの空中遊泳」オルガン、ピアニカ
♪吉澤嘉代子「ぶらんこ乗り」フルート、クラリネット、ホルン、トロンボーン、チューバ、アコーディオン、ビブラフォン、大太鼓、スネア、パーカッション
♪早見沙織「瀬戸際」トライアングル、ウインドチャイム
ミ)私が最近お勧めしている『町田ガールズクワイア』の新アルバム「オリオン座流星群」に今お届けした楽器がほとんど使った曲が入ってるんですよ。「ひとつぼしポラリス」聞いていただくと今日の“音楽室ロック”だと思います。
スー)さっきの『たま』の曲、ホントにいろんな楽器を「せーの」で録ってる感じがして、キーを取ったらEとE♭の間でね、めっちゃアナログなんですよ。これはデジタルでは絶対ありえないような音程でやってるんですよ。あれ。
《  C  M  》
【ソプラノリコーダー】
スー)メール来ております。おはきゃんさん。「今回のテーマめちゃくちゃ面白いです。
音楽の時間は1ミリも楽しくなく、苦痛だったのですが、スージーさんやミラッキさんが先生でこの楽器だよという切り口の授業だったら、どんなに楽しかっただろうかと。」
ミ)あー!それはそうかもしれませんね。
スー)ありがとうございます。日本で一番有名な曲、リコーダーの可能性を感じる曲
♪栗コーダーカルテット「ピタゴラスイッチのオープニングテーマ」
エンディングでほのぼの
♪サザンオールスターズ「松田の子守唄」
スー)もしかしたらリコーダーの教育っていうのは、全員で吹けとかそれも明治時代に作られた滝廉太郎とかじゃなくてね、「ピタゴラスイッチ」を目の前で上手い人が吹いて「凄いな!」というところから始めればいいんじゃないかと思います。音楽教育に一家言ありますけれどもね(笑)音楽評論家スージー鈴木でございます。
【オカリナ】
♪小泉今日子「Smile Again」☆歌番組でエンディングに小泉今日子がホントにオカリナを吹いていた。オカリナをどうしても入れたかったから曲をこうした!
【クラブ活動】
スペクトラム『ブラスバンドクラブ』♪「小さく前へならえ」「コンクールが近いよ」
☆スージーさんがトランペットやりたくなかった嘆き
《  C  M  》
【ブルースハープ】
スー)ブルースハープは全ての音は入ってないんですよ。ロックでよく使うコードが吹きやすいようになっているハーモニカです。難しいんですよ。音は出ます。でもメロディ吹くとなるとベンドって言いまして難しい。これを縦横無尽に使うとギターソロみたいにメロディアスになるんですよ。凄い、なんて言うんだろうな、ブルースハーパー?ハーピスト?ハーモニカー?   ミ)アハハハハハハ
スー)を3人お呼びしました。1曲目は珍曲です。いとうせいこうのラップにブルースハープを吹いているのが忌野清志郎。
ミ)へえー!
スー)め、、、っちゃ上手い!ラップとブルースハープが対決する、という形になってるんですよ。ほとんどバックはリズムだけで。ブルースハープ聞いて下さい!
♪いとうせいこう「BODY BLOW」
スー)凄いですね。忌野清志郎。さあ、ブルースハープというと、フォークシンガーが金属のホルダーをつけてギター弾きながら持たずに吹けるというね。あのハーモニカホルダーを日本で初めて使ったのが吉田拓郎なんです。
ミ)あー!なるほど。
スー)吉田拓郎が起こした革命はいろいろありますけれど、日本ハーモニカホルダー発祥の地なんですよ。ボブディランのハーモニカホルダーを見て、広島の河合楽器に買いに行くんですけど、無い売ってないと。で、針金で自分で作ったんです。…吉田拓郎がハーモニカ少年の日本初めてのハーモニカホルダーユーザーなんですよね。だから全てのハーモニカのこういう感じってのは、吉田拓郎から始まったと言っても過言ではない。最初からエンディングまで吹きまくる曲「制服」…イントロ、中盤、エンディングまでブルースハープ吹きまくっているという。続いてブルーハーツ「TOO MUCH PAIN」。甲本ヒロトがまたブルースハープ上手い!悲しい曲なんですけど、これもホントにお尻の先のアンコまでブルースハープが入っております。長い2曲をフルでメドレーでかけますが、それぐらい最後の最後までいいブルースハープが入ってますんで。
♪吉田拓郎「制服」♪ブルーハーツ「TOO MUCH PAIN」
スー)フル行きましたね~「TOO MUCH PAIN」これはねフルで聞いてマーシーのスライドギターとヒロトのブルースハープ聞かなきゃダメなんです。
ミ)うーん。
スー)最後まで聞かないと途中で切るとそれは「A LITTLE PAIN」なんです。最後まで聞いて初めて「TOO MUCH PAIN」なんです。アハハ楽しかったですね。またやりたいです。

☆来週(2/7)は「音楽で受験対策特集」???ですよね。番組エンディングをお聞き下さい。
月9らしい、音楽を楽しむ深い考察がアレな選曲やぐっとくる選曲で熱く語られたので、いつもよりつまみ聞き書きが多くなっています。何回も聞き返して、楽しみましょう!
9の音粋 │ bayfm78 | http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20220131210000 #radiko #9の音粋 #スージー鈴木 #ミラッキ大村 #キュウオン #邦楽 #特集 #レコード #千葉県 #radiko


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?