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聴くこと/聞き取ること

話をきいていても、それは単に自分の聞きたい情報を自分の都合のいいように聞き取っているに過ぎないことは意外と多い。

これは大なり小なりはあれど、誰にでもあるものだろう。それでも自覚しつづけることで、自分の聞きたい情報枠や概念をずらしたり広げたりするのとは出来ると私は思っている。

そのためには、感覚や思考、想像力をプラスアルファ働かせることは必須となる。そうしなければ、やはり自分の思う常識や感じ方、経験の範囲でしか、聞くことが出来なくなる。

相談を受ける時や、仕事で新規のお客さんの話をうかがうときに、心がけていることはそこにつきるように思う。
私から見えるその方の状況を理解しようとするのは当然のこと。平行してその人から見える風景や感情のようなものをなるべく自分の感覚に収めず、広げながら感じられるように全神経をフル稼働させる。

そう出来ると自然と「あ〜。それは悔しかったですね。」とか、「そんな風に言われたら悲しくなりますね、きっと。」など相手の心が感じるのでは?という言葉が出てくる。

聞くは耳で聞いてはいても、心には届かない。相手の心を想像しながらきく事こそ、心を聴くことができるのだと思う。

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