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久しぶりの日記と好きな音楽のこと

  今日は引きこもっちゃうもんね~と心に決めてグータラしていたのだが、YouTubeのショートで流れて来たイタリア人のbar(バール)の映像を見て、どうしてもコーヒーとおやつが食べたくなった16時半。ボサボサ頭で外に出てみると雨上がりの匂いがして、まだまだ日曜日は終わらない、と嬉しくなった。

ちなみにショートの方は「イタリアガイドみめ」というチャンネル名で、何故か定期的に流れてくるようになったので好んで見ている。この方の開けっぴろげなトークと、イタリア人の食事の仕方がね~もう本当に良いんですよね。なんであんなに外国の食事の風景って、例え質素であっても優雅に見えるんだろう。口に入れるもの全部がきちんと栄養となって満たしている、という感じがとてもする。イタリア人はシェアをしないらしく、一人ひと皿ぺろっと食べるのも素敵だ。

ところで私のここ最近の食生活は結構適当で、自炊もサボりまくっていたので、今日という今日は、と豚キムチを作った。レパートリーが全然増えない。以前会社の先輩と自炊の話になり、しょうが焼きとか~と言うと「すげえ、ちゃんとしてる」という反応だったのに豚キムチとか~と言うと「あれは豚とキムチ炒めるだけ」という反応だったの未だに謎。どっちも炒めるだけですよ。次はハヤシライスを作りたい。

18時からは吉岡里帆のラジオを聞いていた。ゲストが椎名林檎なもんでね。今週は本当に怒涛だった。オタクは全員供給過多で瀕死だったと思う。もれなく私の友達からも救いを求めるLINEがきた。

こういう時東京住んでて良かったと思える


   先日友人達と飲みの席で最近の推しの話になり、「りさは変わらず椎名林檎?」と話を振られたのだけど、私は正直困惑してしまった。だって絶対に話題の趣旨とは異なる程度の話になってきてしまう。こういう時に上手く好き度合いを伝えられた試しがない。

多分私はこの人生かけて、椎名林檎が好き。激重。何故って理由を挙げようとすると小論文くらい余裕で書けちゃう。でも好きと言ってもその多くを占めるのは圧倒的に「感謝」で、私はこの人から最初の大切なことをみんな教わった、と思っている。
自分が今何に痺れを感じているのか、いつどこで世界の匂いが変わったか、己の五感で気づくこと。苦しさや痛みを変えてくれるのは、他の何にも代えられない笑いであること。過去や未来などではなく今がどれだけ自由と美しさに満ち溢れているのかということ。他にも沢山。 

私以外にも沢山の方が仰っているけれど、椎名林檎の音楽は、先回りしてある、ということが本当に起こり得る。その時になってやっと、ああそうだったのか、と分かる。私は何度もこの体験をしたし、これから先も人生の必要な場面で、ぽつりぽつりと置いていてくれてるんだろうなと確信しているし、だからこそ大丈夫だと思える。本当に凄いことだよ。2019年の5月27日に発売された『三毒史』というアルバムを聴いた時、これがあれば大丈夫だって安心した感覚を今でも覚えているし、あれから5年たった今、『放生会』というお祭りムードに溢れたアルバムが手元にあること、感謝してもしきれない。この時期に電車に乗りながらイヤホンで聴いていると、空気感が蘇ってきて胸がギュッとなる。

なんか全然書こうと思っていたことからズレてしまった。久しぶりにnoteを書く、ましてや音楽について書こうとすると止まらなくなりますね。もっと軽いものにするつもりだったのに。


   ただ本当に最近は音楽から受けるエネルギーが凄くて、中でもやっぱり私は、その人を感じられるものが好きなんだなと思う。椎名林檎は本当に仕事として音楽を制作しているけれど、だからこそ作品全部に人の手によって生み出された温かさと愛がある。あんまり知られてないように思うけど椎名林檎の歌詞カードってまじで芸術作品ですよ、あれ。今回も開いた瞬間、綺麗……って声に出ちゃったもん。買わないと伝わらないのがもどかしいけど。

そして『放生会』を聴いて、私はやっと、ここにきてやっと、椎名林檎が言う役割について理解出来た気がする。彼女が裏方に回りたいって言ってるのは昔からで、歌わない時間の方が圧倒的に長く、どれだけ日々の時間を使って曲作りに向き合っているのか、とか微量ながらも分かっているつもりだった。その上で「声と歌も好きだからさ……」になっていたけど、今回、あっそりゃそうだ、とストンと落ちたのよね。全部の音と詞を生み出して他のアーティストの魅力をここまで引き出してプロデュースしてタイトルの文字も揃えて今の日本に必要なことを伝えて好きも詰め込んで。まじで今更???なんやが、こんなもう職人中の職人みたいなえぐいこと、きっと思っている以上で、そうすると確かに歌に特化した人がいらっしゃるというのも分かる、と。

最近だとAdoだろうなあ。まさかこんなに好きになるとは思ってもみなかったなあ。私は中の人を好きにならないとハマりはしないってのが昔からあって、だからAdo本人に魅力を感じてからは早かった。本当におっもしろいんよな~この人。突然歌い出すし突然奇声あげるし何故か関西弁でるし何それ?という質問に大真面目に答えてくれるし。ラジオを聞き漁り通勤時にケラケラ笑わせてもらっている。はちゃめちゃに声が良い。そして歌うと一瞬で空気が変わる。4月に初めてライブに行ったけれど、光の海の上で歌って舞う彼女はまるで女王のようで、なんやこの人……と茫然としてしまった。ついていく、と心に決めた。

椎名林檎は世界が最近暗いじゃんと言って、これ以上ないくらい元気の出るアルバムを作っては、何度も乾杯!と高らかに歌い上げてくれる。Adoは日本を、日本人をもっと大きくと言って、あくまで歌い手としての立場を大事に、才能を使い切って楽しませてくれる。

どこまでいっても大きく優しくあることの凄さを、ずっと考え続けたい。音楽から多くを貰いすぎている、と思うけど、その貰ったエネルギーを別の形で循環させないと嘘だろう、とも思う。まっすぐいきたいですね。

うっかり書きすぎてしまった今日の日記でした~。









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