災害、緊急事態、その他の混乱に対する備えの有効性を示す結果を示します

　ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは質問集です。質問に答え、その回答を評価し、改善に結びつけます。そして組織の将来の成功を確実なものにしていきます。
　結果のカテゴリーでは、経営における主要な領域 を５つのアイテムに分けて、それぞれについて、組織のパフォーマンスと改善状況について尋ねます。

　1つ目は、7,1 製品とプロセスの結果です。この項目では、顧客の満足とエンゲージメントにつながる製品とサービスの品質と価値を実証する、主要な製品・サービスと業務上のパフォーマンスの結果について尋ねます。

　安全と緊急時の準備の結果について尋ねます。

（3）安全性と緊急時の準備の結果は何ですか？
（Baldrige Excellence Builder 2021-2022より引用。翻訳筆者）

　組織の安全システム、および、災害、緊急事態、その他の混乱に対する備えの有効性を示す主要な評価尺度または指標に対する結果を示します。
　また、これらの結果が、場所によって、あるいは、場合によってはプロセスの種類によって、どのように異なっているかも示します。

　ここでは、主要プロセスと業務改善状況を追跡するために、独自の革新的な評価尺度を開発し、包含することを奨励します。
　独自の評価尺度には運営上のパフォーマンスと製品の品質またはパフォーマンスとの因果関係を考慮する必要があります。

　甚大な災害や非常事態、その他の混乱事象への準備を含む組織上及び運営上のパフォーマンスのすべての主要な領域は、組織にとって適切であり重要な評価尺度によって評価されなくてはなりません。
　多くの組織にとって、適切な評価尺度を見つけることは難しいので、その戦略目標の達成の進捗を測定することは重要な挑戦となります。一般には、これらの進捗の尺度は、戦略目標の遂行における最終ゴールでの成功を示唆する結果を初期の段階で明確にすることにより見極めることができます。また、最終の到達目標を使って中間時点での評価尺度を定義することができます。

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　2019-2020年版までは「甚大な災害や非常事態」が中心でした。2020年末にリリースされた2021-2022年版パフォーマンス・エクセレンス・フレームワークでは、「その他の混乱事項」にまで範囲が拡張されました。　ほかの個所では、健康にかかわる災害、という表現もあります。まさに、コロナ、パンデミックを考慮しての改訂です。

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　ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。

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