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いま経営に必要な基礎知識②・・・・・ボルドリッジの答え

②社員満足と社員ロイヤリティと社員エンゲージメントの違い

 これは、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」の作成に支援いただいた田中典生氏が毎日発信されている中で紹介された「いま必要な経営の基礎知識」の二番目です。

 ボルドリッジでは、働き手の満足と働き手のエンゲージメントのほかに働き手の幸福(well-being)が登場します。
 ボルドリッジに働き手エンゲージメントが登場する前は、従業員の幸福(well-being)と満足とモチベーションがテーマでした。(「幸福」としましたが「福利」という訳語の方が近い。)
 従業員の福利は、従業員満足の前提ですが、従業員満足だけではモチベーションには足りない、すなわち

  従業員の福利 < 従業員の満足 < 従業員のモチベーション
  (well-being)  (satisfaction)   (motivation)

という位置づけになります。
 働き手のモチベーションを高めることが目的でした。

 働き手エンゲージメントが登場してからは、働き手満足と働き手エンゲージメントがテーマになりました。 

  ここでは、働き手のモチベーションは働き手エンゲージメントの一部になり、働き手エンゲージメントを高めることが目的となりました。

 働き手満足 < 働き手モチベーション < 働き手エンゲージメント(satisfaction)   (motivation)      (engagement)

★★

 働き手のエンゲージメントとモチベーションについては、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの主要用語集の「働き手のエンゲージメント」に示されています。(以下は抜粋)

働き手のエンゲージメント(workforce engagement)
 組織の仕事、使命、ビジョンを達成するための働き手の感情的および理性的な献身(commitment)の程度。
 一般的に、働き手は、業務に個人的な意義と動機(motivation)を見出し、個人間および職場で支援を受けたときに、エンゲージメントを感じます。

★★

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーは日本語で読めます。
 「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。


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