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組織プロフィールの役割

 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの審査基準の序文として、その冒頭に置かれているのが、組織プロフィールです。(組織プロフィールのあとに7つのカテゴリーの質問が続きます。)

ボルドリッジ審査基準の並び
P 組織プロフィール
カテゴリー
1 リーダーシップ
2 戦略
3 顧客
4 測定、分析、ナレッジマネジメント
5 働き手
6 オペレーション
7 結果
(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク(冊子)p3より抜書き)

 組織プロフィールは、組織、および、組織運営への主要な影響、組織が直面する主要な課題を写すスナップショットです。自己評価や賞への申請書を作成のための最も適切な開始点となります。

 組織プロフィールは、次の理由から、非常に重要です。

・組織プロフィールを、組織自身による最初の自己評価として用いることができます。もし、組織プロフィールの中に、矛盾する情報や、ほとんど情報がないかまたはまったく情報がない項目を見出した場合には、これらの項目を実行計画立案に用います。

・組織とその運営方法を理解するための背景となる情報を設定し、カテゴリー1~7のボルドリッジ審査基準の質問への回答において、組織に固有の側面を扱うことができるようにします。審査基準の他のすべての質問に対する回答は、この組織プロフィールで記述した組織の背景情報に関連している必要があります。

・組織に関する主要な情報の中にあるギャップを特定することや、主要なパフォーマンスの要求事項や結果に焦点を当てることに役立ちます。

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの組織プロフィールのウェブページに行くと、組織プロフィールがセクターごとにPDFでダウンロードできるようになっています。
・企業/非営利組織編
・教育編
・ヘルスケア編

 上に述べた説明は、組織プロフィールの冒頭の記述を参考にして、紹介したものです。

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 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。
 この冊子ではセクター共通の要約版「組織プロフィール」が日本語で読めます。




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