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いま必要な経営の基礎知識

 ある雑誌からボルドリッジについての記事執筆の依頼があり、これまでこのnoteに書いた記事を振り返って眺めながら、どのようにまとめればよいかを思案しています。
 「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」が米国政府機関NISTのウェブサイトに掲載されたのは、きっと、生産性やエンゲージメントの低迷、俊敏性の欠如に苦しむ日本と日本企業、組織への米国からのプレゼントであろう。そうであれば、日本の組織や経営者の方々にこれを使ってもらえるようにするのがGQFの使命であろうと思い、それをできるだけわかりやくすく発信することにしてこのnoteを始めました。
 毎日発信する必要もなかったのですが、続けたらそれを途中でやめるのがもったいないという思いが強くなって、いつのまにか140件を超える本数となっていました。
 当初からいくつかのマガジン(テーマ)に分けて、読みやすい工夫をしてはいましたが、時系列に表示されるのが基本であることから、一つのマガジンの中でもどこに何が書かれているのか、どこから読んでいいのかがわかりにくくなってきてしまいました。
 これまでの記事をざっと振り返ってみて、整理がつかなくならないうちに、一度見直したいと考えています。

 このnoteでは、ボルドリッジの中身をできるだけ原書に忠実に、余計な手を加えることなく紹介しています。この機に振り返り、雑誌に向けてどのようにまとめるかを考える中で、それが経営者の方々にどのような意味があるか、についても考えていました。

 そこに丁度、翻訳に協力いただいた田中典生氏が、Facebookに次のような投稿をされていました。

 これは次のように続きます。

お客様との間に心の絆をつくることが期待されていると気づくことです。
失われた30年の原因はそのために必要な経営の新しい基礎知識の不足です。
①顧客満足と顧客ロイヤリティと顧客エンゲージメントの違い
②社員満足と社員ロイヤリティと社員エンゲージメントの違い
③ギャラップQ12とその役割
④CE11とその役割
⑤MB国家品質賞の11の価値観
⑥MB国家品質賞の要求項目
⑦MB国家品質賞の採点基準
経営の新しい基礎知識に精通していればお客様の期待にこたえているから
安心です。

 このnoteで紹介しているのは、⑤~⑦のMB国家品質賞に関する知識です。田中典生氏は脳力開発をベースに長くコンサルタントとして活動されており、①~②はお得意の分野です。近年は③~④のギャラップ社の従業員エンゲージメント調査Q12および顧客エンゲージメント調査CE11についても研究されており、こちらもエキスパート級です。

 「新しい基礎知識」がこの①~⑦であるならば、また、それが順番でもあるならば、そういう位置づけで読者の方々に紹介するのもよい。
 ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーにいきなり取り組むのも(すなわち、それだけを取り上げて紹介するのも)難しいと考えていたので、良いヒントとなりました。

★★

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】は、米国政府のウェブサイトから無料でダウンロードできます。これは、米国が開発した組織経営のガイドです。Baldrige Excellence Builder / NISTのページ下方に、Non-English Versionsとして、Spanishと並んで掲載されています。


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