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改善からイノベーションへ

イノベーションは組織で起こすことができる。

昨年2019年夏に、ISO(国際標準化機構)からイノベーション・マネジメントシステムのガイダンス規格、ISO56002が出されました。組織としてイノベーションを生み出すための仕組みのガイドです。それを受けて、日本でも経済産業省からこのイノベーション・マネジメントシステム活用の手引書が発刊されました。

ボルドリッジでは、2000年の改訂から「イノベーションに取り組む(managing for innovation)」ことが経営にとって大切な指導原理の一つに加えられました。ボルドリッジのフレームワークを活用して組織力を向上することで、イノベーションが経営の重要なツールとなっている組織、すなわち計画的にイノベーションを起こせる組織になることができます。

イノベーションとは、利害関係者のために新しい価値を創造するという目的をもって、意味のある変更を加えて、組織の製品、サービス、プログラム、プロセス、業務運用、あるいは、ビジネスモデルを改善することです。(ボルドリッジの主要用語集における定義)(ここで「改善」は improve の訳語です。)

利害関係者のために新しい価値を創造する、という目的は重要です。

イノベーションは、ボルドリッジにおいても重要なテーマですので、深掘りしていきたいと思います。

最初は軽い話から:

イノベーションについて、面白い遊びがあります。

イノベーターとして著名な濱口秀司氏の「イノベーティブであるための3つの要件」に沿って、すでにある「イノベーティブなもの」を探します。(それが世に出たときにはイノベーティブだったものです。)
1.見たことや聞いたことがない
2.実行可能である
3.議論を生む
(この「2.実行可能である」は、ボルドリッジの「利害関係者のために新しい価値を創造する」とほぼ同義です。)

グループで、一人一人が街で見つけた「イノベーティブなもの(だったもの)」を発表しあいます。

ウォークマン、宅急便、コンビニ、などは代表的ですね。
私は「缶ビール」を挙げたら、古すぎる、と笑われました。ビールは瓶に限る、と拘りの人も少なくなりました。




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