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結果を利用する

 主要な利害関係者に価値を提供し、そのバランスを取ることにより、組織はロイヤルティを構築し、経済の成長に貢献し、社会に貢献します。

 顧客、働き手、株主、サプライヤー、パートナー、協働者、協力者などの主要な利害関係者、公共、および地域社会に提供する価値のバランスを取るために、結果を利用します。提供する価値とそのバランスを調整するために、結果を選択し、分析します。

 短期的な利益を確保するために経費を削減するときに、最初に削られるのは、例えば、従業員の教育研修費です。これは、株主と従業員に提供する価値が対立する事例です。しかし、従業員の成長は、将来の利益につながる可能性があります。長期的に見れば、これらは対立するものではありません。
 後者の例はまた、従業員の成長は将来の業績の先行指標ということもできます。

 先行するパフォーマンス指標と後続するパフォーマンス指標を関連付けて使用し、実際のパフォーマンスを監視することで、結果を改善するための明確な根拠を提供することができます。
 このような結果の分析によって、価値のバランスを取ります。

価値と結果の提供(Delivering Value and Results)
 組織は、主要な利害関係者に価値を提供し、バランスを取るのに役立つ結果を選択し分析する必要があります。したがって、結果には、財務結果だけでなく、製品およびプロセスの結果、顧客と働き手の満足度とエンゲージメントの結果、リーダーシップ、戦略、社会的成果も含める必要があります。
(ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】より引用)

 ボルドリッジ・エくセレンス・フレームワークは、質問集です。質問に答て、その回答を評価することで、強みと改善の機会を特定します。強みを活かして改善に取り組むことで、組織は競争力を高めることがでいます。

 ボルドリッジでは、次の5つに分けて結果について質問します。
・製品とプロセスの結果
・顧客の結果
・働き手の結果
・リーダーシップとガバナンスの結果
・財務、市場、および戦略の結果
 核となる価値観と概念の一つ「価値と結果の提供」にある「社会的成果」は、リーダーシップとガバナンスに含まれています。

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国政府のウェブサイトからダウンロードできます。
 下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。



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