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「行動に焦点を当てる」ことは一所懸命やってる姿を評価するのとは違うらしい

ボルドリッジでは、チームのミッションを達成するために「行動に焦点を当てる(create a focus on action)」ことがリーダーの役割になっています。

言葉だけを見ると、(たとえ結果が出なくても)一生懸命やっている姿を評価する日本的経営に通じるところがあるように思えます。

でもどうやら違うようです。
また反対の概念は「結果に焦点を当てる」ではないようです。

それは、ボルドリッジでは、組織の活動の大前提に「成功に焦点を当てる」という価値観を置いているからです。

期待した結果が出ないことで、一度、二度はやってみるけれど、途中であきらめてしまうことがあります。失敗を恐れて行動に出なかったりすることもあります。
そうではなく、小さな失敗を積み重ねながらも目標に向けてやり抜くことを重視します。それが成功につながります。イノベーションにつながります。

「失敗は成功の母」という言葉は皆知っていますが、「失敗は好きですか」と尋ねると「失敗するのは嫌だ」と答えます。「成功は嫌だ」と言ってるんですよね。失敗がマイナス評価につながるとすれば、猶更です。

このためにリーダーには、失敗を許容する組織風土・文化づくりが求められます。その上で、リスクを明確にしインテリジェントリスクを取ることを推奨します。失敗を恐れずに取り組むことを推奨するのです。

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「インテリジェントリスク」はあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、ボルドリッジでは2011-2012年版から登場しました。日本語に訳すのも難しいので、カタカナとしています。noteでは次の記事で紹介しています。

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ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、組織のパフォーマンスを向上するための最も重要な質問集です。
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー(Baldrige Excellence Builder)は日本語で読むことができます。
「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトから無償でダウンロードできます。
下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。


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