見出し画像

ボルドリッジ賞を3度受賞する栄誉

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの審査基準をもとにした米国の表彰制度、マルコム・ボルドリッジ国家品質賞は毎年11月にその年の受賞組織が発表されます。

 2020年は先日11月24日に発表があり、5つの組織の受賞が決まりました。
 米国の企業のことなのでGAFAやその他の有名企業でなければ興味はないかもしれませんが、今年の特徴は、ボルドリッジ賞が始まって以来初めて3度目の受賞を得た組織が出たことです。

 MESAは、パイプラインおよび関連機器の腐食制御を専門とする従業員260人規模の中小企業です。2006年と2012年そして今回2020年にボールドリッジ賞を受賞しました。
 2002年からボルドリッジプログラムに取り組み、以来、年間平均10%の収益成長を達成しています。同社全体の収益は2015年以来3,000万ドル近く増加しました。こうした財務結果に加えて、例えば、従業員の95%が安全文化が組織の最優先事項であることに同意し、従業員の94%が自分のエンゲージメントが高いと考えています。
 組織文化に共感し、熱意ある従業員が9割を超えている。すばらしい会社ですね。

 これまで、ボルドリッジ賞を受賞した企業は、日系のニシムラ氏がCEOのソレクトロン、日本にも各地に拠点のあるリッツ・カールトンをはじめとして、いくつかありますが、3度受賞したのは、MESAが初めてです。

 これまでの2回の受賞からどのように進化したのかも含めて、MESAの取り組みを深掘りするのは、ボルドリッジの理解を深める助けになりそうです。

 毎年春にクエスト会議というボルドリッジ賞の報告会があり、受賞企業の活動などが紹介されます。来年2021年は4月12日~15日で、初めてオンラインで開催されます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?