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法務相談

 「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」は特に「業務の有効性と効率性」を基軸にした「内部統制」の有効性を診断する評価基準です。この評価基準を活用した内部統制の仕組みづくりでは、内部統制に関わる組織経営のプロセスを8つの側面(カテゴリ)に分けて、具体的に仕組みに落とし込んでいく方法をとっています。

 内部統制評価基準の8つのカテゴリーの8つ目は
8.法務・コンプライアンス
です。

 法務・コンプライアンスを確実に進めるために、専門家の活用は重要です。

8.(2)法務相談
 法律問題について法務担当者(法務部門)または弁護士等外部専門家に適宜相談する体制を確立できていますか。

 業務活動や取引において、法律問題を適切に認識しうる体制の確立が必要です。

 法律問題が発生した場合に法務担当者ないし法務部門または弁護士等外部専門家に照会や相談を実施する体制を確立します。
 必要に応じて弁護士等外部専門家の意見聴取や意見書を入手します。
 また、必要に応じて、労働法分野であれば人事部門、税法分野であれば経理部門など関連する他部署との連携も必要です。

 こうした体制がありそれが適切に機能するためには、何かおかしいと思ったときに相談しやすい風土や、例えば、法務担当者(法務部門)から積極的に他部門の法務相談に応じていく姿勢も大切です。

 ここでもベースになるのは、倫理観と透明性です。

倫理と透明性
組織は、すべての利害関係者の取引とやり取りにおいて、すべての働き手による倫理的行動を強調する必要があります。経営幹部は、透明性を含む倫理的行動の模範である必要があります。これは、リーダーシップと経営の面での率直でオープンなコミュニケーションと、正確な情報の共有を特徴とします。
(ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】、p4、「核となる価値観と概念」より引用。)

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 内部統制評価基準改訂版「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」については、NPO法人内部統制評価機構のウェブサイトをご覧ください。

 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。
 筆者らが翻訳した、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。


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