イノベーション実現プロセス
「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」を活用した内部統制の仕組みづくりでは、内部統制に関わる組織経営のプロセスを8つの側面(カテゴリ)に分けて、質問を通じて具体的に仕組みに落とし込んでいきます。
カテゴリー7.環境変化に合わせたイノベーションの実現の質問(4)で、イノベーション実現プロセスを紹介しました。
イノベーション実現プロセスは、アイデアから顧客価値を生み出し、イノベーションを起こし、これを事業化します。
イノベーション実現プロセス
イノベーションの姿勢と方向性の確認
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価値発見
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価値創出 価値設計
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価値実証
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価値実現
それぞれのフェーズを概観します。
イノベーションの姿勢と方向性の確認
イノベーションプロセスの目的は、「イノベーションを起こすこと」ではなく「イノベーションによって経営目的を達成する」ことです。
イノベーションの姿勢と方向付けの確認フェーズは、価値創出プロセスをより効果的に達成するために、個人・チームの立ち位置を確認し、イノベーションをどのように検討・実現するかを方向付けします。
価値発見フェーズ
価値発見フェーズは、価値創出プロセスの3つのステップの1番目です。
価値発見フェーズでは、イノベーションのアイデアを生み出します。
価値設計フェーズ
価値設計フェーズは、価値創出プロセスの3つのステップの2番目です。
価値設計フェーズでは、イノベーションアイデアをもとに顧客価値を設計し、その実現のためのイノベーション(プロダクト/プロセス/ビジネスモデル/組織・人財)の実現方法を具体化します。
価値実証フェーズ
価値実証フェーズは、価値創出プロセスの3つのステップの3番目です。↓
価値実証フェーズでは、価値設計フェーズで論理的に組み上げたビジネスモデルを部分的に実環境で検証します。
価値実現フェーズ
価値実現フェーズでは、実際にイノベーションを事業化し、軌道に乗せます。
目的は、イノベーションによって顧客価値の提供を実現し、事業として成功させることです。
価値実現フェーズで完全に問題が取り除かれるわけではなく、どうしても「走りながら解決」していく場面が発生し、その対応が事業化の成否に直接結び付くことも少なくありません。
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この一連のフェーズは、「プロセスで解き明かすイノベーション」(ITコーディネータ協会刊)に詳しく紹介されています。
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内部統制評価基準改訂版「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」については、NPO法人内部統制評価機構のウェブサイトをご覧ください。
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