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ボルドリッジに学ぶ~ISOとの違い

ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、世界で唯一「証明された(proven)」経営のフレームワークです。
経営のフレームワークには、ほかにも、代表的なものとしてISOマネジメントシステムがあります。

ISO9001などの品質マネジメントシステムとボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの違い、あるいは、それらをどのように使い分けていくか、ということについては、よく聞かれる質問です。(先日7/17の桜美林大セミナーでも、同様の質問がありました。)

ボルドリッジのFAQsには、そのひとつの回答が示されています。
(3つ並んだ「・」で示される2つ目の The Joint Commission は医療機関向けの、同じく3つ目の Accreditation organizations は教育機関向けの認証機関です。ここでは1つめの ISO について、見ておきます。)

ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、ISO品質マネジメントシステム(ISO9001およびISO9004:2009)と互換性がありますが、目的、内容、焦点は大きく異なります。
ボルドリッジは、組織のすべての業務を設計、実装、評価するための統合された結果指向のフレームワークを提供します。
一方、ISO 9001は、コンプライアンスと改善システムを実装し、組織が選択した業務における適合性を評価する際に使用される標準です。また、ISO 9004:2009は、品質管理アプローチによる持続的な成功の達成を支援するためのガイダンスを提供します。
全体的に見て、ISOはボルドリッジの要件のごく一部をカバーしています。

このため、多くの組織では、ボルドリッジを全体的なマネジメントとリーダーシップのフレームワークとして使用して、自分にとって重要なものを特定し、評価します。ボルドリッジで、長所と改善点を特定した後、ISO、リーン・メソッド、シックスシグマなどの改善ツールを使用して、その強みを構築し、改善を行います。
すなわち、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、他の改善ツールを組み込むことができる全体的なパフォーマンスマネジメントフレームワークとして機能します。

より深く理解するためには、CEOの問題シート: ボルドリッジ、 シックスシグマ、および ISO: あなたの選択肢を理解する(CEO Issue Sheet: Baldrige, Six Sigma, & ISO: Understanding Your Options)というドキュメントが提供されていますので、紹介しておきます。(英文です。別のノートで紹介します。)

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