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あなたの組織はできる限りうまくやっていますか?

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは質問集です。質問に答え、その回答を評価し、改善に結びつけます。そして組織の将来の成功を確実なものにしていきます。

 ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーには、組織プロフィールの質問13とプロセスと結果のカテゴリーの質問88(2021-2022版では90)、計101(2021-2022版では103)の質問があります。

 これら本文の質問の前に、2ページ「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーについて」には、その冒涜に3つの質問があります。

 実はこれが、それに続くカテゴリーと結果の質問を総合したもの、あるいは根底にあるもの、このボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークを代表したもの、といえる重要な質問です。

Is your organization doing as well as it could?
How do you know?
What and how should your organization improve or change?

あなたの組織はできる限りうまくやっていますか?
あなたはどのようにそれを知っているのですか?
あなたの組織は何をどのように改善または変更すべきですか?
(Baldrige Excellence Builder 2021-2022より。翻訳筆者)

最初の質問は、事業家同士が良く交わす一般的な質問です。
「事業はうまくいっていますか?」

次の質問こそ、ボルドリッジの肝になります。
「何を根拠にして、事業がうまくいっていると判断したのですか?」

「売上が順調に伸びています。」 しかし、市場の成長はそれ以上かもしれません。業界での位置づけが下がっていませんか。
「お客様が増えています。」 ただ「安いから」というだけで、来てくれているのではないですか。
「ちゃんと利益も出ています。」 コスト削減に社員は疲れ切っていませんか。あるいは、パートナーに負担がかかっていませんか。
・・・・・・

一つの指標の良しあしだけでは評価・判断できないかもしれません。
組織、働き手、顧客、パートナー、その他社会も含む利害関係者すべてにとってバランスされた成果が求められます。

ボルドリッジでは、「核となる価値観と概念」のひとつに「事実に基づく経営」を置いて、その重要性を強調しています。

事実に基づく経営
事実に基づく経営には、組織内および競合環境の両方で、組織のパフォーマンスを測定して分析する必要があります。パフォーマンス測定と指標の分析は、組織の評価、調整、および意思決定をサポートする必要があります。
(Baldrige Excellence Builder 2021-2022より。翻訳筆者。お

そして3番目の質問は、まさにボルドリッジの目的です。

ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーの質問に答えて、その回答を評価することで、強みと改善の機会を特定します。次に、強みを活かして改善の機会に取り組むと、あなたの組織の中に改善のサイクルが生まれます。
(Baldrige Excellence Builder 2021-2022、2ページより。翻訳筆者)

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 ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。




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