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経営方針・経営戦略の伝達と実行

 「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」は特に「業務の有効性と効率性」を基軸にした「内部統制」の有効性を診断する評価基準です。この評価基準を活用した内部統制の仕組みづくりでは、内部統制に関わる組織経営のプロセスを8つの側面(カテゴリ)に分けて、具体的に仕組みに落とし込んでいく方法をとっています。

 内部統制評価基準の8つのカテゴリーの3つ目は
4.経営管理の実践、改善
です。

 経営方針・経営戦略を策定し、社内に周知・伝達し、実現に向けての活動について確認します。

4.(2)事業運営遂行リーダーシップ
 経営者は、経営方針、経営戦略に基づく業務運営の遂行のための必要なリーダーシップ発揮しつつ経営活動を実施していますか。
4.(3)方針・戦略の伝達と理解
 経営者の経営方針、経営戦略は、社内ルールに基づき、経営幹部・管理職・従業員に指示説明され、彼らの十分な理解と協力が得られていますか(上意下達)。

 経営方針・経営戦略は、全従業員が共有し、経営理念に合致した組織風土を作り上げることが重要です。経営方針・経営戦略実行は、経営者・経営幹部のリーダーシップの最も重要な役割です。経営方針・経営戦略実行のためには、経営者・経営幹部の率先垂範のみでなく、考え方の異なる従業員のベクトルを合わせていくことが重要です。

 経営方針・経営戦略は、文書化、取締役会・幹部会議等を通じた伝達、社内報・社内メール等を用いた従業員への周知など、様々な手段で伝達します。
 経営者は、経営方針・戦略の内容が各階層に理解されていることを、会議その他の場を活用して確認し、必要に応じて、伝達の仕方を工夫・改善します。

 伝達された経営方針・経営戦略は各部門の活動計画に落とし込まれて、実行されます。各部門の活動計画が、経営方針・経営戦略に沿って適切に実行されていることを確認・評価し改善する、モニタリングの仕組みの構築が重要です。

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 内部統制評価基準改訂版「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」については、NPO法人内部統制評価機構のウェブサイトをご覧ください。

 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。
 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。


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