イノベーションを起こせる組織づくりにつなげる
内部統制は、組織の目的に向けて効果的かつ効率的に業務を遂行するための経営フレームワークです。
先日開かれた、経済産業ビジネススクール(KSBS)’時代’セミナー’「二水会」で、高梨智弘講師から、内部統制の歴史に加え、これからの内部統制の在り方について話がありました。
KSBS「二水会」第12講座(2021年8月11日開催)は「新しい内部統制の考え方と800の評価基準の本質!」⇒内から外へ、統制の意味は何?どこまで巻き込めるか?というテーマで開かれました。
内部統制の考え方は、1985年に設立された米国の民間団体COSO(米国トレッドウェイ委員会)が1992年に公表した内部統制の統合的枠組みが原点です。2000年代初頭にエンロン、ワールドコムの事件がきっかけとなって、2002年米国SOX法が成立し、その中でCOSOフレームワークを基盤に内部統制が制度化されました。
日本においても2000年代から数々の企業の不祥事が発覚し、2006年にJ-SOX法とも呼ばれる金融商品取引法が成立し、内部統制が制度化されました。
こうしたことからJ-SOX法も内部統制の目的のうち主に②財務報告の信頼性にフォーカスしたものになっており、内部統制はどちらかと言えば、不正会計や品質問題など企業の不祥事を防ぐためのものという側面で捉えられています。
そこで、COSOフレームワークに戻って内部統制を目的の①業務の有効性と効率性にフォーカスし、積極的に活用しようというのが、新たな内部統制評価基準の目的です。
DX時代を迎えて、イノベーションを起こせる組織づくりをも目指しています。
目指す組織の姿はボルドリッジと同じです。
★★
スライドは、経済産業ビジネススクール’時代’セミナー’「二水会」では、高梨智弘講師から受講者に向けて「(コピーライトを明確にしたうえで)自由に使ってよい」という許可をいただいており、転載させていただいています。
★★
内部統制評価基準改訂版「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」については、NPO法人内部統制評価機構のウェブサイトをご確認ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?