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組織の目的や存在意義、目指す姿を示し共有する

 組織の目的や存在する意味、目指す姿は、リーダーの頭の中にあるだけでなく、それを明示し、従業員や顧客、企業であれば株主、地域の人々と共有する事でより良い成果に結びつけることができます。

 それらは、組織によって、企業目標、企業理念、ビジョン、行動規範などの形で規定されています。皆さんの組織では、これらに相当するものが何かを確認しましょう。

 ボルドリッジでは、それを、「使命(ミッション)」「ありたい姿(ビジョン)」「価値観」、この3つの組で考えます。

 ボルドリッジでは、「ミッション」「ビジョン」「価値観」が「主要用語集」に定義され、共有されています。

ミッション(MISSION)。組織の総体的な役割。ミッションは、「あなたの組織は何を成し遂げようとしているか?」という質問に対する答えとなります。ミッションによって、どの市場やお客様を対象とするのか、組織のどういった能力を活かすのか、どのような技術を使用するのか、などが決まってきます。

ビジョン(VISION)。組織が望む将来の状態。
ビジョンは、組織がどの方向に行こうとしているのか、どんな姿になろうとしているのか、あるいは、将来どのように認知されたいのか、を表したものです。

価値観(VALUES)。組織とその働き手がどのように業務運用することが期待されているかを表現している指導原理と行動。

 ミッションビジョンは、組織が提供する価値(製品・サービス)によって一様ではありませんが、価値観は、リーダーや働き手ひとりひとりの意思決定を方向づけし、組織がその使命を達成し、相応しい方法でビジョンに到達できるようにします。

 ボルドリッジ賞の受賞組織の価値観を見てみると、過去10年間にボルドリッジ賞を受賞した44団体(すべての区分)では、次の言葉がよく使われています。

尊敬(respect)
高潔(integrity)
卓越(excellence)
思いやり(compassion)
革新(innovation)
地域社会(community)

 次の言葉も一般的に使われています。

品質(quality)
責任(accountability)
誠実(honesty)
奉仕(service)
職責(stewardship)
継続的改善(continuous improvement)
チームワーク(teamwork)

出典:Are Your Values Still the Best Guidance?, Dawn Bailey, August 6, 2020
※ブログでは、一般企業、非営利組織、ヘルスケア、教育の区分ごとの結果も示されています。

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 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。
 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。


 


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