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ナレッジマネジメントの最先端

ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、組織のパフォーマンスを向上するための最も重要な質問集です。質問に答えることで自ら気づき、改善を繰り返していくことで、現在と未来の成功を確実なものにしていきます。
質問は7つのカテゴリーに分けられていて、その一つに、「情報、分析、ナレッジマネジメント」があり、他の6つのカテゴリーの基盤に位置づけらています。

ナレッジマネジメント(Knowledge Management)は、知識管理と訳しても良いのですが、Googleで「知識管理」と検索しても「ナレッジマネジメント」が出てくるぐらいで、カタカナの方が定着しているようです。

世界のナレッジマネジメントの大家、野中郁次郎教授・竹内弘高教授は「知識経営」と呼んでいます。
訳語ですので記号です。中身が何かを見ていきましょう。

ボルドリッジの主要用語集にも定義はありませんが、ボルドリッジでは、組織の知を資産として築き活用することで、次のようなことが求められています。
・働き手の持つ知識を収集して組織の知識とする
・さまざまな情報源のデータを混ぜ合わせ相互に関連付け、新しい知識を構築する
・関連する知識を顧客、サプライヤー、パートナー、および協力者との間でやり取りする
・イノベーションや戦略計画プロセスで使用する関連知識を集めて組織知に変換する

今日組織が直面している多くの問題の一つは、増え続ける組織の知識を管理し、利用し、評価し、共有する方法です。先行する組織は、組織内の働き手ばかりでなく、お客様、イノベーションを共に推進するサプライヤー、協力者、パートナーの知識資産を業務運営に活かしています。
ナレッジマネジメントは、組織の人々が仕事をするために必要な知識、プロセス、製品、サービスを改善するために必要な知識、イノベーションによって顧客と組織に価値を付加するために必要な知識に焦点を当てています。

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先に開かれた経済産業ビジネススクール「二水会」第10講座は、「経営品質の概念と知の経営の本質!」というテーマで、講師の高梨智弘氏から、モノの品質・良さから、経営の良さ(ボルドリッジ/経営品質)へ、そしてその次の段階では知(イシ)の良さへと求められるものが変わってきているとして、経営品質について詳しく紹介があったあと、「知の経営」の概念が提示されました。

競争の軸が、モノの品質の競争から、経営品質競争へ、さらに知の品質競争、イノベーション競争へと変わってきているとも述べています。
イノベーション競争はまさに今の時代を説明しています。

そして次の第11講座(2021年7月14⽇開催)は、「野中郁次郎ナレッジマネジメントの進化系『知の経営』とは?」⇒知識を知恵に、知恵を知心に昇華させ利活用できるか?というテーマで、ナレッジマネジメントと「知の経営」について、深掘りされるようです。

髙梨氏の話は理論でなく実践なので、野中先生の話とはまた違った、ナレッジマネジメントの話が聞けるものと期待しています。

★★

経済産業ビジネススクール「二水会」の案内は、例えばこちら(経済産業新報社ウェブサイト)


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