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ボルドリッジに学ぶ~デミング賞との違い

マルコム・ボルドリッジ国家品質賞は、日本のデミング賞の米国版ですか?とは、よく尋ねられる質問です。
先日の第16回桜美林大学大学院ビジネス戦略セミナー(7/17、オンライン)でも、聴講者から同じ質問が出されました。

マルコム・ボルドリッジ国家品質賞は、1980年代に米国の競争力低下の状況で、日本やドイツなど各国の実践事例などの研究成果を踏まえて、1987年に創設された賞で、日本のデミング賞もベンチマークしたものと推察されます。

セミナーでは、デミング賞:技術システム(物や機械で構成されたシステム)、ボルドリッジ賞:社会システム(組織や人で構成されたシステム)という視点で2つの違いが提示されました。(この話題は難しいので別途)

ボルドリッジでは、FAQsで別の観点からこの質問に答えています。
どちらの賞も品質とパフォーマンスの向上に重点を置いている点で同じですが、ボルドリッジ賞は組織全体の競争力に焦点を当てています。日本のデミング賞と特に異なる点として、ボルドリッジ賞は結果サービスにより焦点を当てていること、将来に向けた戦略に焦点を当てていること、顧客働き手に強く焦点を当てていることなどがあります。

この回答もまた難解ですが、この回答が示している意味は、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー」の質問集を読むと理解できます。

補足1 「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトから無償でダウンロードできます。

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