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組織運営に学習を埋め込みます

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、組織のパフォーマンスを向上するための最も重要な質問集です。質問に答えることで自ら気づき、改善を繰り返していくことで、現在と未来の成功を確実なものにしていきます。
 4.2 情報と知識の管理では、組織の知識資産をどのように構築し、管理し、データと情報の品質と可用性を確保しているかを尋ねます。

 あなたの組織では組織学習をどのように実現していますか。

(5)組織の業務運営に学習を組み込むために、どのように知識と資源を活用していますか。
(Baldrige Excellence Builder 2021-2022より。翻訳筆者)

 組織の業務運営に学習を組み込むということは、次のことを意味します。
(1)学習が日常業務の一部となっている
(2)学習の結果、問題をその根本原因のところで解決する
(3)学習が、組織全体で知識を構築し共有することに重点を置いている
(4)学習が、重要で意味のある変化をもたらし、革新する機会によって推進されている

 今日のような厳しい環境においては、複数の業務の教育を受け権限を与えられた働き手と最新の組織的知識に基づく効果的なマネジメントは、非常に重要な資産です。

 学習の出発点には、働き手やボランティアのアイデア、研究開発、顧客の意見、ベストプラクティスの共有、競合組織のパフォーマンス、ベンチマーキングなどがあります。あなたの組織が属するエコシステムも、学習の出発点の一つです。

 最高レベルの組織パフォーマンスを達成するには、体系的なプロセスを介して知識を共有することを含む、組織学習への十分に実績のあるアプローチが必要です。

 このことから、組織の学習は、ボルドリッジの核となる価値観と概念の一つとして、重要な概念となっています。

組織学習(Organizational Learning)
組織学習には、既存のアプローチの継続的な改善、ベストプラクティスや新しいやり方の採用、大幅な非連続的な変更、あるいは、イノベーションが含まれ、新しい到達目標、アプローチ、製品、および市場につながります。
Baldrige Core Values and Conceptsより。翻訳筆者)

 組織学習を通して得られる結果には、
(1)新しいか改良された製品や顧客サービスを通じた顧客への価値の向上
(2)新しいビジネス機会の開発
(3)新しく改善されたプロセスやビジネスモデルの開発
(4)エラー、不良、ムダ、および関連コストの削減
(5)経営資源すべての利用における生産性と有効性の向上
(6)社会貢献を行う際のパフォーマンスの向上
(7)変化や混乱への取り組みにおける俊敏性の向上
などがあります。

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 筆者らGQFが翻訳した「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。



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