利害関係者それぞれのニーズは何だと理解していますか?
ステークホルダー(STAKEHOLDERS、利害関係者とも呼ばれる)は、あなたの組織の活動やその結果の影響を受けている、あるいは、受ける可能性のあるすべてのグループのことです。
顧客はステークホルダーの一つのグループです。
その他にも主要なステークホルダーの例として、働き手、パートナー、協力者、サプライヤー、株主、地域社会などがあります。
あなたの組織ではどうでしょうか。
あなたの組織の主要なステークホルダーを挙げてみてください。
そしてそれぞれのステークホルダーのグループごとに、どういう要求事項や期待があるか、挙げてみてください。
ステークホルダーのグループからの要求事項には、例えば、社会的責任、地域サービス、などがあります。このように共通の要求や期待もありますが、主要な要求や期待には違いがあることも多くあります。
例えば、利益を将来の投資に回すか、あるいは株主に還元するか、経営幹部と株主では相反する要求・期待があります。成果を働き手に還元すれば利益は減少し、それが株価に影響を与えたりすれば、それは働き手と株主での相反する要望・期待となります。
このようにステークホルダーのグループごとの要求・期待を理解し、その上で、それらが相反する場合には、そのバランスを取ることが求められます。
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ボルドリッジでは当初より、組織の「ビジョン」「価値観」「期待」が、働き手(従業員)やパートナー、お客様、株主、地域社会などすべてのステークホルダーのニーズとバランスされていることが重要としています。(核となる価値観の一つ「先見の明のあるリーダーシップ」)
しかしながら、米国の多くの企業では、株価上昇や配当増加など投資家の利益を優先して経営にあたる「株主第一主義」の経営がその行動規範となっている、と言われていました。
米国産業界全体としては、ようやく最近になって「株主第一主義」の経営の見直しが始まったようです。(Business Roundtable, Aug. 2019)
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ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの組織プロフィールを下敷きにして、組織の主要な特徴を確認しています。
すぐに答えられない、現時点では答えがない質問もあると思います。それはそれで置いておきましょう。
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ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーは日本語で読めます。
「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。
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