見出し画像

利害関係者それぞれのニーズは何だと理解していますか?

 ステークホルダー(STAKEHOLDERS、利害関係者とも呼ばれる)は、あなたの組織の活動やその結果の影響を受けている、あるいは、受ける可能性のあるすべてのグループのことです。
 顧客はステークホルダーの一つのグループです。
 その他にも主要なステークホルダーの例として、働き手、パートナー、協力者、サプライヤー、株主、地域社会などがあります。

 あなたの組織ではどうでしょうか。

 あなたの組織の主要なステークホルダーを挙げてみてください。
 そしてそれぞれのステークホルダーのグループごとに、どういう要求事項や期待があるか、挙げてみてください。

 ステークホルダーのグループからの要求事項には、例えば、社会的責任、地域サービス、などがあります。このように共通の要求や期待もありますが、主要な要求や期待には違いがあることも多くあります。

 例えば、利益を将来の投資に回すか、あるいは株主に還元するか、経営幹部と株主では相反する要求・期待があります。成果を働き手に還元すれば利益は減少し、それが株価に影響を与えたりすれば、それは働き手と株主での相反する要望・期待となります。

 このようにステークホルダーのグループごとの要求・期待を理解し、その上で、それらが相反する場合には、そのバランスを取ることが求められます。

★★

 ボルドリッジでは当初より、組織の「ビジョン」「価値観」「期待」が、働き手(従業員)やパートナー、お客様、株主、地域社会などすべてのステークホルダーのニーズとバランスされていることが重要としています。(核となる価値観の一つ「先見の明のあるリーダーシップ」
 しかしながら、米国の多くの企業では、株価上昇や配当増加など投資家の利益を優先して経営にあたる「株主第一主義」の経営がその行動規範となっている、と言われていました。 
 米国産業界全体としては、ようやく最近になって「株主第一主義」の経営の見直しが始まったようです。(Business Roundtable, Aug. 2019)

◆◆

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの組織プロフィールを下敷きにして、組織の主要な特徴を確認しています。
 すぐに答えられない、現時点では答えがない質問もあると思います。それはそれで置いておきましょう。

★★

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーは日本語で読めます。
 「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
 下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?