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「供給網」は日本が先でした

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、高いパフォーマンスを実現するための「証明された」リーダーシップと経営の実践的な方法(プラクティス)を示したものです。ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは2年に一度、その時代の最先端の実践を取り入れて改訂されています。

 こうした中で、2019-2020年版の改訂からボルドリッジでは、サプライチェーンの拡張として「サプライネットワーク」という言葉を使っているということを紹介しました。

 サプライチェーンという用語は、ふだん訳語でなくカタカナ語のまま使っていたので、気づきませんでしたが、今日の日本経済新聞の朝刊には「供給網から強制労働排除 G7貿易相会合、ウイグル念頭に」というタイトルの記事が第一面に載っているのが目に留まりました。
 NHKも「米 FRB議長「供給制約とインフレ 長引く可能性」警戒感示す」というニュースの中で「新型コロナウイルスをきっかけにした供給網=サプライチェーンの混乱が解消されず・・・」という話をしていました。

 日本のテレビや新聞では、以前からサプライチェーンの訳語に、「直訳」の「供給鎖」ではなく「供給網」という言葉を使っていたのですね。

 上流から下流に続く、お客様への価値提供の流れが、一本の鎖のようでなく、複雑な編み目のような連鎖で成り立っているということが、以前からわかっていたということです。

 米国発の経営フレームワークで、サプライチェーンがサプライネットワークに変わって、その進化を感じていたのですが、日本はすでにその先を行っていました。

供給網=サプライチェーン
⇓        ⇓
   ? =サプライネットワーク

 今日は、他愛ない話ですみません。

★★

 ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。

 

 


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