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組織のリーダーは倫理的行動において模範となる

 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。

 ボルドリッジが大切にする核となる価値観と概念で次に位置するのが倫理と透明性です。

 倫理的行動と透明性の関連も含め、ボルドリッジでは、次のように説明しています。

倫理と透明性(Ethics and Transparency)
組織は、すべての利害関係者の取引とやり取りにおいて、すべての働き手による倫理的行動を重要視する必要があります。経営幹部は、透明性を含む倫理的行動の模範である必要があります。これは、リーダーシップと経営の面での率直でオープンなコミュニケーションと、正確な情報の共有を特徴と
します。
(ボルドリッジ核となる価値観と概念より)

 倫理的行動透明性は、組織とそのリーダーに対する信頼を築き上げ、すべての主要な利害関係者によって重要視される組織の公正さ(fairness)と誠実さ(integrity)に対する確信を生み出します。

倫理的行動

 組織は、すべての利害関係者とのやり取りにおいて、倫理的な行動を強調する必要があります。組織の統治機関は、高度に倫理的な行動を要求し、それに応じてすべての行動を監視する必要があります。経営幹部は、倫理的な行動の模範となって、働き手に対する期待を明確にする必要があります。
 組織の倫理原則は、組織文化と価値観の基盤です。それは正しいか間違っているかを見分けます。明確に表現された倫理原則は、組織の価値観とともに、人々が効果的な意思決定をすることに力を与え、組織の規範と禁止事項を決定するための境界条件として機能します。

透明性

 透明性は、常に率直でオープンなコミュニケーション、説明責任、およびリーダーシップと経営陣による明確で正確な情報の共有によって特徴付けられます。
 透明性の便益はさまざまです。透明性は、働き手エンゲージメントの重要な要因であり、なぜこのような行動がとられ、それが貢献になるかを、人々が理解できるようにします。透明性と説明責任は、顧客やその他の利害関係者とのやり取りにおいても重要であり、組織への関与、エンゲージメント、自信を与えます。

Baldrige Excellence Framework 2021-2022を参考)

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 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」が、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。 



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