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働き手への影響や働き手のニーズの変化にどのように対応していますか

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークあるいはその要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーの質問から、戦略について見ていきます。

 ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーでは、「2.2戦略の展開」(p8)で、戦略をどのように実行に移しているかを見ていきます。

 人材計画について尋ねます。

(4) 短期及び中長期の戦略目標と実行計画を達成するための主要な働き手の計画はどのようなものですか。
(Baldrige Excellence Builder 2021-2022, p8より。翻訳筆者)

 ここでは、人材計画がどのようなものか(What)を尋ねています。

 戦略に基づいた人材計画では、戦略の実現のために、どのような能力をもった働き手が(熟練度)何人必要となるか(充足度)そのニーズにもとづいて、採用、育成、配置を行います。また、そうした働き手が十分に力を発揮できる環境づくりも必要です。

 すなわち、人材計画としては例えば次のような要素が考えられます。

・働き手のエンパワーメントや意思決定の機会が増えるような、業務組織および仕事の再設計
・将来のリーダーを育成する人材開発プログラム、教育を受けたスキルの高い働き手の確保を確実にするための大学との協力関係、働き手と組織の将来の成功にとって重要な新たな技術に関する訓練プログラムなど、教育と訓練の取り組み
・労働組合との協力関係など、より優れた労使協力を促進するための取り組み
・外注化が現在の働き手と取り組みに与える影響の考慮
・将来の働き手の熟練度と充足度のニーズに備えるための取り組み
・知識の共有や組織学習を促進するための取り組み
・チーム、組織、株式市場、顧客、またはその他のパフォーマンスに影響する属性を評価するための報酬・表彰制度の変更

 こうした働き手に対して将来予想される影響や、働き手の熟練度や充足度のニーズの変化の可能性に対して、あなたの組織が人材計画でどのように対応しているかをここで検討します。

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 「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
 下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。


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