タイさんの取材ヨレヨレ日記② 足取り重い大晦日の歳末警戒
前回、夜討ち朝駆けの話を書きました。昼間になかなか会えない人を捕まえるための手法ですが、実は「成功」の確率はそれほど高くありません。政治家や経済人など取材慣れしている人々は、「来そうだな」と予感したら、記者たちが張り込んでいる自宅には帰らず、職場近くのホテルなどに避難してしまうからです。
せっかく夜討ちを仕掛けたのに、「留守です。今日は帰りません」と言われたときのむなしさ。眠い目をこすりながら朝駆けした取材先で、「家にはしばらく戻らないはずです」と突き放された時のみじめさ。