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タイさんの取材ヨレヨレ日記

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タイさんは元全国紙記者。30年の記者生活で経験した苦労話、よもやま話を紹介します。皆さんが将来、メディアの直撃を受けた時、参考になることがあるかもしれませんよ。
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記事一覧

タイさんの取材ヨレヨレ日記㉔ 夜討ちは太ります

記者が夜討ち先で張り込み、帰宅した相手に情報を確認した後、記者クラブや本社に戻って関連記…

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タイさんの取材ヨレヨレ日記㉓ バブル直後は怪しい人物がうようよ

私が経済部の記者になったのは1990年です。株価は前年末に最高値をつけた後、下落続き。「…

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4週間前
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タイさんの取材ヨレヨレ日記⑯ 年末年始はパーティーの連続

年末年始はパーティーの季節。様々な業界団体や企業が「年末懇親会」や「賀詞交歓会」といった…

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4か月前
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タイさんの取材ヨレヨレ日記⑰ 記者は短命?

今年も多くの先輩記者の訃報が届きました。古希を迎える前に亡くなった先輩も複数います。秋に…

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3か月前
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タイさんの取材ヨレヨレ日記⑱ デスクの大晦日

新聞は元旦も配達されます。もちろん、テレビニュースも元旦に放送されます。元旦の紙面や朝の…

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3か月前
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タイさんの取材ヨレヨレ日記⑲ 記者は社内結婚が多め

社内やライバル紙の記者と結婚する例は多いですね。みんな忙しすぎて、同業者や取材先以外とは…

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3か月前
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タイさんの取材ヨレヨレ日記⑳ 非常事の取材は大変です

2024年は元旦から大地震に見舞われ、波乱のスタートとなりました。非常事態になると、社会部の記者たちは間髪入れず、現地に向かいます。一刻も早く、現場の模様を全国に伝えたいという本能が、彼らを駆り立てます。 私は経済部の記者だったので、災害取材に直接携わることはありませんでした。天変地異などをきっかけとする金融市場の乱高下を取材したり、関連の大臣や経済人のコメントを取りに走ったり、いわゆる「後方取材」がもっぱらでした。 大変だったのは、「9.11」の時です。天災ではありませ

タイさんの取材ヨレヨレ日記㉑ 取材先との飲み会はスクープの機会

記者は、取材先と飲む機会が多くあります。大きなネタを持っていそうな相手と飲むときは、記者…

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1か月前
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タイさんの取材ヨレヨレ日㉒ カーナビがなかった時代の夜討ちは大変

全国紙の記者は、入社直後にはまず、地方の支局に配属されます。支局では、夜討ち朝駆けの際に…

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1か月前
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タイさんの取材ヨレヨレ日記⑮ 広報部は出世コース

経済記者をしていると、広報部の方々との付き合いが多くなります。取材のたびに顔を合わせます…

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4か月前
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タイさんの取材ヨレヨレ日記⑭ 大物政治家の殺し文句

ある官庁記者クラブのキャップをしていた時のお話です。香港で数日間にわたって開催される大き…

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4か月前
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タイさんの取材ヨレヨレ日記⑬ 記者ほど面白い仕事はありません

新聞業界の地盤沈下が止まりません。 部数は急減。通勤電車の中で新聞を読んでいる人をまった…

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5か月前
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タイさんの取材ヨレヨレ日記⑫ サリンで吹っ飛んだスクープ

「戦後50年」となった1995年は、いろいろな事件が起きた年でした。1月には阪神・淡路大…

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5か月前
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タイさんの取材ヨレヨレ日記⑪ 検察といえば思い出す 

この原稿を書いている時点では、安倍派の「裏金問題」が大きなニュースになっています。世間の期待はズバリ、地検特捜部がどこまで政界の闇に迫ることができるのか、そしてどんな世直しをしてくれるのか。検察が一種の「ヒーロー」のように持ち上げられています。 ただ、私には検察に対して、根強いマイナスのイメージがあります。 90年代後半は、金融業界にとって激動の時代でした。銀行や証券会社の破綻が相次いだだけではなく、水面下に隠れていた反社会勢力との関係を暴かれた金融機関もありました。