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汗をかいて働いていたことを思い出した
しんどくて、眠過ぎて、休憩もできなかった

湿気の多い季節はそれだけで体が重くなる
定時という言葉は死語となった

時計の針と共に必死に作業を繰り返した
空の色が変わる頃には毎日同じ表情の自分に笑わされたっけな

どうせなら大雨になってくれないかな
晴れ渡った空に憧れはあるけど、曖昧な天気よりは遥かにいいよ
日傘も雨傘もシルエットは同じ

嘘をついて自分を騙す事が当たり前になった
死にたくて、眠過ぎて、それでも何故か眠れなくなった

素っ気ない態度に翻弄されて心が重くなる
定時という言葉は救いになった

時計の針のように永遠に作業を繰り返した
気持ちの糸が切れないように自分の思考を停止させた

どうせなら大雨になってくれないかな
晴れ渡った空に憧れはあるけど、曖昧な天気よりは遥かにいいよ
日傘も雨傘もシルエットは同じ


あんなに苦労した過去を美化できるくらいに人間関係の海に溺れている
息もできない 冷たくてぬるい 矛盾した世界
このまま深海まで沈めたのなら…

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僕は長針、あいつは短針
十二倍の仕事をしても変わらない給料

責任もって仕事をしても
責任感の無いあいつより評価は低い

イメージによって変わる評価
それは何となくわかっていた

評価をするのは自分じゃない
それも実際わかってる

平等じゃないこの世の中
人情のないこの世の中

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どうせなら大雨になってくれないかな
晴れ渡った空に憧れはあるけど、曖昧な天気よりは遥かにいいよ
日傘も雨傘もシルエットは同じ


自己犠牲をやめて自分のために生きよう

遠回りにはなったけど
それに気付けて良かった

とりあえず雨は止んだみたいだ

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