見出し画像

曲を作っても稼げない理由を歴史から考える

※音声入力で書いたので多少誤字脱字があるかもしれません。ご了承ください。気づいたら直します。

曲を作っても稼げない理由を考えました。

ビートルズが日本武道館で講演したとき警察官は3万5千人出動したそうです。

今、ミュージシャンが武道館でライブをしたとしても、3万5千人も警官を導入するようなライブはおそらくないのではないかと思います。

この理由は様々だと思いますが、大きい理由としては以下のものがあると思います。

当時は主要なメディアがテレビだったと思います。それはいわゆるナショナルメディアというものでしょう。

コンテンツを独占していたので、そこに視聴者が釘付けとなり、社会現象と呼ばれる現象が起きたのではないかと思います。

かつては「ラジオスターの悲劇」という、テレビはラジオスターを殺したという歌詞の曲がありましたが、今はインターネットがテレビスターを殺したという状況でしょう。

インターネットが登場してから、ナショナルメディアの力は徐々に衰え、今や斜陽産業と捉えている人も少なくありません。

ヤフーニュースでさえ、メインの記事以外は、他の読者と同じコンテンツを表示しているのではなく、読者それぞれに合わせてアルゴリズムで表示する記事を変えているそうなので、他の読者の人と共通認識を持つというのが難しくなってきている時代なのではないかと思います。

それはYahooニュースに限らずティックトックやユーチューブにも言えることです。
ティックトックはそれが顕著であり、一つでも長く動画を見るとそれに類似する動画が次々と流れるようになってきます。

そんな感じでいつの間にか、ナショナルメディアという存在は消えて20世紀のテレビが登場する前の時代に逆戻りしたような感覚になったかもしれません。

つまりロックスターという現象は20世紀独特のものであり、そこに憧れてももはや時代はナショナルメディアの時代ではないので難しいのではないかと思います。

デヴィッドボウイはそのことをいち早く気づいておりこんな言葉を残しています。たしか2000年くらいの時にこの言葉を残しています。

「音楽そのものは水道とか電気みたいになるよ……年がら年中ツアーして回る覚悟をしといたほうがいい。残ってる本当に独自なものなんて、もうそれ以外なくなってるし。そりゃもうとんでもなくエキサイティングだね」

https://diamond.jp/articles/-/274184

これはまさに予言が的中して今や24時間音楽は無料で聴き放題の時代になりました。

そしてデヴィッドボウイはこれを予言しただけでなく実際に行動に動いています。

ここからは詳しくは知らないので僕の推測なのですが、デヴィッドボウイはボウイ債という債券を発行しました。

これは音楽で得られる収益をお金を出した人達に分配するというものです。

デヴィッドボウイは曲で稼げなくなる時代が来るとおそらく気づいており、そのキャッシュポイントを変えるために曲を売るのではなくボウイ債という債権を売ることで利益を出そうとしたのだと思います。

曲を売るのは無理というのはわりと薄々気づいているミュージシャンの人も少なくないようであるミュージシャンは以下のように述べています。

「バンドで生計を立てようとするのは無理だ。この仕事に就いたら、一生酔っ払いにTシャツを売り続けることになる。それ以外は、たぶんダメだ」。1980年代から活躍する米オルタナティヴ・ロック・バンドのベーシストは「音楽業界に入ろうとしている人へのアドバイス」を聞かれて、そう答えています。

https://amass.jp/177094/


サブスクで音楽が再生されても、1再生0.1円ほどにしかならないので正直全くお金にならないと言っても過言ではありません。

そのため音楽業界はレコードを売るという方に希望をかけているのではないかと思います。

これはどういうことかというと、レコードは3000円位するので、単純比較はできませんが、1枚買われたら3万再生が約束されたようなものなので利益率が高いのではないかと思います。

サブスクでアルバムをリリースしたとして十曲出した場合果たしてその曲たちが一人3万再生もするかという問題があります。
最近は一曲再生は同じIPアドレスからだと一日50回しか再生をカウントしないという風になっていたりします。

そして一日は24時間ですが可処分時間を考えると、一日の中で聞ける時間というのは1から2時間くらいしかないと言う人が割と多いのではないかと僕は思います。
そんな中で3万再生まで到達することは果たして可能なのかと思います。

そして1億総メディア社会になっているので誰でもコンテンツを作成できる時代でありライバルが無数にいる時代でもあります。

飽きずに一つの作品をずっと視聴し続けられる人がどれくらいいるのかという問題もあるでしょう。

動画サイトで曲がバズっても三か月で下火になるような時代になると感じます。

昭和の時代だったらその曲を一つあれば一食えた時代ももしかしたらあったかもしれませんが、現状ではそのような時代ではないと思います。

そう考えると曲で稼ぐのではなく、曲はあくまで宣伝用と考え、ライブに来てもらったり、あるいは他のキャッシュポイントを作ることによって利益を確保して行かないといけないのでしょう。

しかしそうなるためには、ものすごく道のりは険しくて簡単なものではありません。

数人がファンになってくださるとしても、それでどうにかなる問題ではないかもしれません。ありがたいことではありますが。
千人単位でファンが必要だと思われますが、そこまで集めることができるかどうかが問題となるでしょう。

ミュージシャンはどうやって生き残りをかけていけばよいのかという問題がありますが、これは僕には正直わかりません。

音楽配信、再生数10回以下の曲が四割超

これは僕にとってわりと衝撃的でしたが、音楽を配信しても再生回数十回以下の曲が4割を超えているそうです。
最近はAIで音楽を作ることができる時代に入ったので、さらに音楽の数は増えていくでしょう。

グラフにしてみると、どれくらいの割合で曲が増加していっているのかが見えると思います。

10年後、20年後を想像したようなグラフを作ってみると、今後どうなっていくのか、どう厳しさが増すのかが分かるのではないかと思います。



ラーメン屋に例えるなら、お客さんが食べ終わっていないのに、ラーメンがどんどん積み上がっていっており、お客さんの方も食べきれないぐらいになって言っている状況ではないかと思います。

こうなると、曲を作るよりも曲を売る難易度の方がより上がってくるのではないかと思います。
もちろん現在も曲を作るより曲を売る方がものすごく大変です。

わかっていることとすれば、サブスク音楽配信をしても再生単価が低いので、曲で稼ぐのは難しいということです。

つまり、キャッシュポイントを変える必要があるというのはおそらく事実だと思うので、そこをどう攻略して行くかを考えるべきではないかと思います。


デヴィッドボウイの言葉を借りるならば、音楽は電気や水のようなライフラインになるだろうと予言したわけですので、音楽を水や電気にさせないようにする戦略をとるのが良いのかなと思います。

例えばAKBが握手券をCDにつけて販売したような、キャッシュポイントを変える戦略を取るのが良いのだろうという推測は立ちます。

あるいはアンディーウォーホルのように、ファクトリーを作り、お金持ちを呼び絵を売り、その資金で音楽活動をするとかもアリなのかもしれませんが、これも現代でどこまでうまくいくか不明です。

僕は、音楽が演奏できるバーのようなものを開こうかと考えていた時期がありましたが、それをもしやっていたら、コロナで大打撃を受け、借金を抱える事になっていたかもしれないと考えると、結構恐ろしいことだなと思っています。

今やるなら、ライブ配信アプリで演奏するかDJやるのが良い気がします。
特に女性のDJは稼げる気が。コメントを拾いながら演奏するのは双方向性があり、良いと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?