カラードライフラワーについて(#1)
私たちはドライフラワーが普及する前から、お花を染めてからドライフラワー加工を施すことをしてきました。
なぜ、わざわざ染めてから?
そのままの色の方がナチュラルでいいのでは?
と思う方もいると思います。
しかし!!
一度見るとその美しさにハマってしまう方がたくさんいらっしゃいます。
今回は、このカラードライフラワーについてご紹介させていただきます。
カラードライフラワーをつくるきっかけ
始まりはちょっとした遊び心でした。
プロフィールでもお話ししましたが、私たちはもともとブライダル装花のお仕事をメインに行っていました。ブライダルの花は破棄が多くてそれが悩みのひとつでもありました。
あるとき花を染める染料を買う機会があって、装花で使われなかった白バラをその染料に入れてみたのです。
そのときは実験気分でそのまま帰宅。
次の日帰社して驚きました。ものすごくキレイに染まっていたのです。
これがもし商品化できたら、破棄する花が減るのでは?なにか可能性を秘めている!と思い、自然乾燥させたのがカラードライフラワーの始まりでした。
ドライフラワーにしてみたら…
一言でいうと、「なんだこれ」ものすごくきれい。色の発色が残り、独特なアンティークな雰囲気が出ていてとても驚きました。
そのときから徐々に店舗の天井がドライフラワーで埋め尽くされることに…
カラードライフラワーの魅力
魅力はなんといっても色!
カラードライフラワーの一番の良いところは、色持ちの良さです。ギフトはもちろんですが、ディスプレイにはもってこい。ナチュラルなものと比べても色持ちの良さは歴然。
greenpiece店舗のディスプレイで飾られているものは3年くらいになりますが、色はキレイに残っています。
(※カビは発生するのでメンテナンスや管理は必要です)
ウエディングブーケやギフトでも大変人気です。
明るいイメージから、シックなものまで。デザインの幅が広がりました。
カラードライフラワーで出来たこと
画像は花農家さんから送られ来た、通常であれば捨ててしまうトルコキキョウの一番花。こちらもカラーリングを施し、カラードライフラワーにさせていただきました。
また、2020年春頃には、コロナウイルス感染症の影響でブライダルで使われるはずだった白バラが市場にあふれかえっていたのですが、それもカラードライフラワーにして、ディスプレイや商品に生まれ変わることができました。
このバラは2021年のクリスマスに名古屋駅の名物にもなっている「ななちゃん人形」のディスプレイにも使われました。
カラードライフラワーは、お花の価値を高めてくれる手法のひとつだと思っています。
店舗ディスプレイでも大活躍
秋田県横手市にある築97年の入母屋造りの古民家をリノベーションして飲食店を経営している、「よこてのわがや」さん
食事をするカウンターの後ろに大きな額縁を作り、そこにカラードライフラワーを絵のように描いたもの。
3mの大きさのある額縁は大迫力。美術館のような雰囲気に。ご来店されるお客様もそこで記念撮影をされたりするようです。
こちらは秋田県羽後町にある築130年の国の登録有形文化財をゲストハウスにした阿専さん。
店内に入ってすぐの入口にドライフラワーで装飾させていただきました。風通しが良いのでディスプレイの花持ちが良いです。4年程飾らせていただいてます。
(メンテナンスあり)
この他にも美容室やカフェのディスプレイなどに使われています。
世界初!!カラードライフラワーで作るお花の壁
greenpiece店舗
2020年2月greenpieceはリニューアルオープンをしました。
リノベーションの際、左官さんに壁を塗ってもらっていたときのこと。
壁に赤いキスマークのようなにじみが出た個所がありました。
これはなんだ?と思い上を見上げたら、赤いカラードライフラワーがありました。
そこで、壁にドライフラワーを埋めてみたらどうか?となり、生まれたのが「フラワーウォール」です。
このフラワーウォールは、カラードライフラワーの花びらや欠片を集めて作ったものです。
染めたもの、染めていないもの様々なお花を組み合わせながらデザインしました。それがもう楽しくて楽しくて…
とても素敵な空間になりました。
最近は自宅や店舗でもこのフラワーウォールをやりたいとのご要望をいただきます。
まだまだたくさんの可能性を秘めているカラードライフラワーです。
私の長女は幼い頃体が弱く、6回ほど入院を繰り返しました。
あの暗い病棟を思い出し、小児科などの入院病棟の廊下がこんなフラワーウォールになっていたらなんて素敵なんだだろうといろいろな妄想が止まりません☺
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