見出し画像

日本一NAMAHAGEダリア

秋田県はダリアの栽培面積が日本一。
生産量は第5位。

その中でもダリアの一流ブランドとして有名なのが

NAMAHAGEダリア(なまはげダリア)です。

しかし
秋田に住んでいても

名前は聞いたことがあるけど
詳しくは知らない。

そもそもなんでナマハゲ👹なの?

と思う方も多いと思います。

秋田の方はせめて知っていてほしい!

というか

知らないともったいない!

という事で今回は
NAMAHAGEダリアの魅力についてお話しします。

NAMAHAGEダリアとは?

画像1

H24年にデビューした 
NAMAHAGEダリアは
世界的に有名なダリア育種家の
鷲澤幸治さんが秋田県と連携して開発した

「秋田県オリジナルダリア」です。

ネーミングの由来は
秋田県を連想させ
ダリアの華やかさに負けず
インパクトのある名前を、、、

ということから

秋田に伝わる伝統行事の神様
「ナマハゲ」の名が付けられました。

NAMAHAGEダリアの特徴は
毎年美しい品種が生まれているということにあります。

鷲澤幸治さんとは

画像2

NHKのプロフェッショナルにも出演した
伝説のダリア育種家。
鷲澤幸治さん。

ダリア業界で知らない人はまずいません。

開発した品種は
本人も数えきれないほど多いのだとか。


鷲澤幸治さんのダリアとの出会いは
高校卒業後に就職した商船会社でした。

カナダに寄港した際
バンクーバーの高級住宅街で
ダリアに出会いました。

その美しい姿が忘れられず
自宅の庭で栽培したことが始まりでした。


それから、ダリアの育種に情熱を注ぎ

かつては地味な存在だったダリアを
ハレの日を飾る人気の花へと押し上げました。


現在流通されているダリアの7割は
鷲澤さんが作ったものと言われています。

日本でダリアが切り花として多く流通されるのは
彼の存在があるからこそです。

「ダリアの美しさを世に広め、ダリアで人々が幸せになって欲しい。」

そんな願いを込めながら栽培に励んでいます。

※育種とは…農作物や家畜の改良品種を作り出すこと。

ご経歴

H16フランスナショナルダリアショー外国部門ファーストグランプリ
H20フラワービジネス大賞
H21秋田県文化功労章
H24民間部門 農林水産研究開発 厚労省 表彰 農林水産省
H26秋田県種苗交換会 農業厚労省 受賞
H27大日本農会 農事厚労省
H31松下幸之助 花の万博記念賞
R2 NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」出演


NAMAHAGEダリアの種類


画像3


ダリアの魅力はとても簡単。

色や形が実にバラエティーに富んでいることです。

画像4

【NAMAHAGE プリティ】
名前の通りピンクのグラデーションで
とても可愛らしいダリアです。
ブライダルでは特に人気の品種。
(私たちも何度もお世話になりました。)
暑さによっては色が変わってしまうので
栽培が難しいのだそう。

画像5

【NAMAHAGE トランプ】
世の中を騒がせた大統領から来ています。
赤いネクタイからきているのでしょうか。

画像6

【NAMAHAGE ノンチャン】
秋田を代表する女優。
佐々木希さんが由来だとか・・・。
彼女の笑顔のように
周りを明るくさせてくれるカラーです。

画像7

【NAMAHAGE REIWA】
新年号になった際に記念として名付けられました。
まだ蕾の状態ですが
開花すると赤とパープルのグラデーションになっていてとても美しいです。

名前を見ていると
ダリアがその時代を物語っていて面白いですね。

秋田国際ダリア園とは

画像8

鷲澤幸治さんが1987年に
ダリアの普及を目的として開園しました。

面積は1.2ヘクタール。

およそ1000種類以上のダリアが咲き誇り
まだ世に出ていない品種は700種以上。

秋からの開花ピーク時には
鑑賞目的の方はもちろん
ダリアの生産者が国内外から
球根の買い付けに来ます。


現在市場に流通している切り花のダリアのうち
ここで生まれた品種は7割以上を占めていて
いわばダリアの故郷になっています。


現在園長を務めているのはご子息の鷲澤康二さん。

画像9



園内1000種類以上のダリア栽培の他
新品種の育成に取り組んでいます。


ダリアは昼夜の寒暖の差が大きいほど
色が際立ってくるので
秋田の地に合っています。

山に抱かれた広大な土地で
悠々とダリアが咲き誇る姿は圧巻。


満開時は世界有数の景観を誇っています。

【住所】

〒010-1223

秋田県秋田市雄和妙法字糠塚 21
電話:018-886-2969

FAX:018-886-2971

最後に

画像10

私たちが産地の見学をさせてもらって思った事。

それは
ダリアの美しさとともに生産の難しさでした。

普通のダリアをNAMAHAGEダリアというハイブランドにして
日本のダリア業界に貢献した

ダリアの父、鷲澤幸治さん。

美しくキレイなダリアを作る反面
その裏では

規格外による廃棄が数多く出ています。

規格外も正直言うと
とても美しいです。

だからといって流通させてしまうと
ブランドの価値が下がる。

繊細で難しい問題だと思います。

しかし
ダリア生産の担い手が減少していることも事実。
規格外も新しい価値にできたら…
これは私たちの大事な課題になりそうです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?