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プリキュアネックレスを着けた感想

都内某日、私はプリキュアネックレスを見に行きたいという友達に連れ添って眼科画廊に向かった。
パッと見の印象は、こんな世界があるのか……と驚きと困惑でいっぱいだった。良くも悪くも自分で「普通の感性」をしていると思っているので、とにかくその独特な世界に圧倒される。22世紀ジェダイさん(以下、ジェダイさん)は、温厚で作品についての説明もしてくれ、きっと優しそうに見えて内に秘めた情熱や願望を形にしているんだろうなと思わせた。私はaxesの可憐なデザインが好きなので、着ていったコートを褒められて嬉しかった。
友達がプリキュアネックレスをつけたいと言うので、成り行きで私もつけることになる。ネックレスを持った時にジェダイさんの変身願望というか、カワイイへの追求心の重みを感じた。
ネックレスをつけて写真を撮らせて頂いたのだが、不思議と自然に笑顔になって、友達と二人で幸せそうな写真が撮れていた。その瞬間からジェダイさんのワールドに引き込まれて、部屋にある作品がキラキラと輝いて見えた。
私は「プリキュアになりたい」と口に出していた。友達には恥ずかしくてキュアレモネードになりたいと言っていたけど本当は"キュア私"になりたい。"私"がプリキュアになりたいのだ。人間誰しも「何者かになりたい」という願望を抱えていて、それが幼い頃はプリキュアとかプリンセスとかになりたい!と考えていたと思う。けれど成人女性になった今、「プリキュアになりたい」などと言うと"イタい奴"としてのレッテルを貼られ引かれてしまう。

しかし、ジェダイさんのワールドに惹き込まれ、ひとつになった瞬間、プリキュアになりたい!何者かになりたい!という内に秘めていた願望が引っ張り出され、それを肯定できるようになった。ジェダイさんの作品の前ではみんな等しく幼女になれるのだ。

帰りにジェダイさんのnote(https://note.com/22_kadokura/n/nb0f6f5996e1a)を読ませて頂いた。ジェダイさんはプリキュアに触れることで作品を生み出し、私たちが彼の作品に触れることで、間接的にあの頃の幼かった自分に触れることが出来た。
私も表現者として誰かの感情を揺り動かすことが出来たら……と思う一日だった。

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