仏頭

緊急事態宣言中はもちろん参詣できないが、奈良市内の寺院は仏像の宝庫である。
近鉄 奈良駅で降り春日大社へ向かう手前に興福寺がある。その興福寺の国宝館に仏頭が安置されている。

仏の頭と書いて仏頭(ぶっとう)と読む。
そうなのだ。仏さまの頭しか残っていないのである。
元は飛鳥の山田寺の本尊であったと言われているが、おそらく戦時中火災に遭い頭部のみが展示されている。

仏頭向かって右斜めのところにしゃがみ、仰ぐように拝した時、一番美しく見える。

品格を備えたお像がもし完全のまま残されていたら、どんなに素晴らしいものであったかと思うと、文化遺産を守り伝えることの大切さをしみじみ思う。

興福寺に向かうメインストリートは鹿🦌さんたちが、穏やかな表情を浮かべている。

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