女の執念

忘れもしない2019年7月30日。
家内に誘われるまま、日帰りバスツアーに参加した。
お客は8割方女性で、男性は数名 申し訳なさそうに座っていた。
コースは山梨でメインは【明野ひまわり🌻畑】の見学と、大人気【桔梗屋信玄(しんげん)餅】の詰め放題である。

明野のひまわり🌻畑は 2つの会場を合わせると60万本と圧巻だった。

昼食をはさみ いよいよ信玄餅の会社へ。
信玄餅は黒蜜をかけて食べるそうである。
私は全く要領がつかめなかったので、家内のうしろをついて行った。
会場に入ると1人1人にビニール袋が配られる。

一度に15名ほど入れるのだが、過去何回も参加している若い女の子たちは手慣れていた。
ビニール袋を破れない程度に、力いっぱい伸ばしている。
家内もレクチャーを受けてマネをしていた。
基本 詰め放題は好きである。

この会場に男性は私と70すぎのおじいさんの2人だけだった。
あとの13、4名は女性である。
目の前にはたくさんの信玄餅がお待ちかねである。

「皆さん準備はよろしいですか(^^)それでは始めます。よーいスタート」
スタッフのかけ声で幕は切って落とされた。

すでに女性たちの目は血走っていた。
まるでこの詰め放題に、人生のすべてを賭けているかのようだった。
殺気がみなぎっていた。 次第に集中力が増す。
誰も明日のことなど考えていなかった。

通常、頂いたビニール袋は平均12、3個詰めれるらしい。私は9個だった。家内は20個。
そばにいた若い女の子の1人は23個。
遠くにいた40代くらいの女性は25個もゲットしたらしい。

そう大きくもないビニール袋。
本当に25個も入るのだろうか❓

もしそれが真実としたらその結果を招いたのは、まぎれもなく【女の執念】だったに違いない。



大衆演劇ばなしは下記へ どうぞ💁‍♂️
https://m.youtube.com/channel/UCrnXNki7wqI5JqTevJmUMIw


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?