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関西グルメインフルエンサーを世代別に分けるとしたら


第一世代「グルメインフルエンサー黎明期」

食べログのサービスが開始された2005年当初、もしくは以前から活動している。

各種ブログサービスや食べログへ投稿を行い「グルメブロガー」「食ベロガー」「レビュワー」と呼ばれる。

広告収入で荒稼ぎ出来ていた良い時代で、お店からの報酬を貰うことを良しとしなかった。

現在はブログや食べログ以外のSNSにも対応出来ているインフルエンサー以外は、細々と活動を続けているケースが多い。派閥争いが多いことも特徴。


第二世代「グルメブロガー戦国時代」

食べログ全盛期である〜2010年に多くのインフルエンサーが頭角を表す。

引き続き「グルメブロガー」「食ベロガー」「レビュワー」と呼ばれる。

レビュワーが食べログに投稿すると、お店の点数が上がりやすかったという背景もあり、盛んにレセプションが行われた。
しかし第一世代の影響は色濃く残り、無報酬であることが多かった。

第一世代の派閥争いに巻き込まれることも多いが、自ら派閥を作ったり、一本独鈷で活動をしたり曲者揃いの世代でもある。


第三世代「グルメブロガー停滞期」

〜2015年
広告収入の単価低下によりマネタイズが難しくなる。
レセプションは依然として開催されるものの、食べログの飲食店の点数が上がりにくくなるアップデートもあり、無報酬であることが多かった。

その為、新たにブログや食べログで頭角を表す存在が少ない時期でもあった。

そんな背景もあり、なんとか工夫を凝らして、ただお店の紹介記事を書くのではなく、まとめ記事や趣向を凝らした企画を考え、マネタイズを狙うインフルエンサーが多い。

また、派閥争いには興味がなく、どの派閥とも上手く付き合っている。

食べログに依存せず「グルメブロガー」として活動をするケースが多い。

第四世代「インスタグラマーバブル」

〜2020
食べログはアテにならないという一般ユーザーも増加した事に加え、食べログのアップデートもあり、Instagramへ重きを置く飲食店が増える。

さらにInstagramの写真と簡単なコメントだけで投稿が出来るという手軽さも合間って、「インスタグラマー」が急速に台頭する。

インスタグラマーに謝礼を払う文化が、グルメ以外のジャンルでは確立されていたこともあって、謝礼が発生するレセプションが急増していく。

また、手軽にマネタイズが出来るという理由からグルメの知識がないインフルエンサーも急増する。さらにInstagramが持つ、「自身のライフスタイルを発信して承認欲求を満たすツール」という側面も、グルメインフルエンサーの質の低下の一因と言える。

しかし母数も多い分、実力派の存在も否めない。


第五世代「Tik Tokerの侵略」

2020〜
依然としてInstagramの勢いは続くものの、新たなグルメインフルエンサーのツールとしてTik Tokの存在が急浮上する。
手軽に動画コンテンツを作成出来るだけでなく「バズり」やすさにより若年層に多く支持され、グルメの分野にも「ティックトッカー」と呼ばれるインフルエンサーが増加する。

「そもそも飲食店を探す媒体ではない」「閲覧している層が若過ぎて来客が見込めない」という意見があるものの、集客の可能性を求めて「ティックトッカー」に投資する飲食店も増えている。

グルメインフルエンサーとしての質は低いものの、「バズらせる」という感性という武器を携えた、新たな世代である。


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