随筆


僕は随筆が好きだ。

読むのが楽だからかもしれないし、感情的だからかもしれない。
特に、僕の人生のバイブルと思っているのは吉田兼好様の、徒然草。
徒然草との出会いは多くの人もそうだろうけど、学校の教科書だった。徒然なるままに、、、と続くあの文章である。そして、仁和寺の法師。教科書に出てきた覚えのある「仁和寺の法師」の話は知るは一時の恥、知らぬは一生の恥」ということわざのほぼそのまま現しているエピソードである。仁和寺はいくつかの建物があり、このエピソードで登場する法師はその手前の建物内までの参詣で満足して帰った。本来は山を登った最後に本尊のようなものがあり、皆はそこに参詣している。しかし法師は質問や下調べをせずに1人で行ったために奥まで行かずに帰って来てしまった。という話しだ。
こんな説教くさい話では、中学生か高校生か多くの生徒はつまらない話しだと思うだろう。昔の人が説教くさい話を並べた物語だと思うだろう。まあある意味その通りではあるのだが、僕はその魅力を知ってしまった。

ある日、中学生か高校生かの頃に本屋で徒然草の文庫本を手に取り、ページをめくった。
そこには、人生のあらゆることを題材にして吉田兼好さんの考えが述べられていた。
もちろんそれが全て正しいわけでもない。宗教的なものでもないし、論語とかの由緒正しい考え方の説教話ではない。それは、吉田兼好さんが近所のおじいさんとして居るときに、暇な子供が話しかけてざつだんするような調子ですべて語られている。それが受け取りやすいのだ。

徒然草については、また別で語りたい。
僕はその本をきっかけにして、いろいろな随筆を読んだ。「一流の男、二流の男」、「男の作法」、「日日是好日」、「葉隠れ」、等々。

著者の考え方を徒然なるままに書かれている。これを見倣って、ぼくも書きたいことを書きたいだけこのnoteに書いていこうと思う。

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